【神戸新聞杯予想】春の実績馬VS夏の上がり馬 前走日本ダービー組の取捨が的中のポイント
今週の日曜日は、中京競馬場で神戸新聞杯(GII・芝2200m)が行われます。
過去10年の神戸新聞杯は、前走で日本ダービー(GI)に出走していた馬が9勝2着6回3着3回と圧倒的な成績を残しています。ただし、前走日本ダービー組は48頭が出走。勝率18.8%、複勝率では37.5%となっています、単勝や複勝の回収率は100%を超えていませんので、全ての馬を買うのは得策とは言えません。前走で日本ダービーに出走していた馬でも過信はせずに慎重な判断が求められると言えるかもしれません。
今年の神戸新聞杯の出走馬で前走日本ダービー組はジューンテイク、ショウナンラプンタ、ビザンチンドリーム、ミスタージーティーの4頭が出走予定(直前に取り消しメイショウタバルは除く)。いずれも日本ダービーで二桁着順となっていますが、この4頭の取捨が今年の神戸新聞杯では重要になりそうな印象です。しっかりとした根拠に基づいてそれぞれの馬の評価は決めていきたいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走14番人気以下
[0-0-0-11]複勝率0%
該当馬:ジューンテイク
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、20年から22年は中京開催、それ以外は阪神開催となっています。
上位人気が予想されるジューンテイクが該当しました。
過去10年の神戸新聞杯で前走が14番人気以下だったのは全て日本ダービーから参戦してきた馬となっていました。同世代の一線級が集う日本ダービーではありますが、その中でもある程度の人気に支持されている事が神戸新聞杯で好走するための条件と言えそうです。
神戸新聞杯は春のクラシックに出走していた馬と、クラシックの出走が叶わなかった馬で争われます。春のクラシックに出走できなかった馬は夏に力をつけて、最後の一冠である菊花賞(GI)には是が非でも出走したいために力が入る一戦となります。
一方、春のクラシックに出走していた馬はある程度の賞金を獲得しているため、今回の神戸新聞杯は本番を見据えた仕上がりでの出走が見込まれます。そのような状態でも勝ち負けするためには、やはり他馬を凌駕するほどの実力が必要不可欠。しかし、前走の日本ダービーで14番人気以下の馬は、それほど抜きんでた能力がないために結果を残せていないと考えられます。
ジューンテイクは前走の日本ダービーに14番人気で出走していますので、過去10年の神戸新聞杯での傾向を踏まえると上位人気が有力でも高い評価は与えにくい1頭と言えます。
2走前の京都新聞杯(GII)を制している馬ではありますが、すでに多くのキャリアを積んでおり上積みという面では疑問が残ります。それであれば、春からの成長が見込め、ジューンテイクよりも配当妙味が見込める馬に期待するのもひとつの手ではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。