【MLB】ドジャース−カブス(9月11日・日本時間12日/ロサンゼルス)

 ドジャース大谷翔平投手が「1番・DH」でスタメン出場。第1打席で3試合ぶりの1発となる今季第47号ホームランを放った。これで大谷は2021年に記録した46本を超え本塁打数でもキャリアハイをマークした。ホームランキング争いでは2位オズナにとうとう10本差をつけ、史上初となる“リーグをまたいでの2年連続キング”にまた一歩前進した。

【映像】大谷、自己新190キロ爆速ライナーで「47-47」達成の瞬間

 ここまで142試合に出場し565打数164安打の打率.290、46本塁打、101打点という数字を残している大谷。メジャー移籍後6年間でホームランと打点は2021年に記録した46本塁打100打点、安打数は2022年の160本が最高だったが、ホームランはここまでで自己最多に並び、安打数と打点ですでに自己最高を更新している。

 この日は鈴木誠也、今永昇太のいるカブスとの3連戦の3戦目。前日の試合では大谷は先発今永に3打席とも抑え込まれるなど4打数ノーヒットに終わり、ドジャースも連敗を喫していたが、この日は第1打席でカブス先発左腕ウィックスを捉えると、打球はファンが待ち構えるスタンドへ。打球速度118.1マイル(190.1キロ)、飛距離405フィート(123.4メートル)の弾丸ライナーで右中間スタンドに突き刺した。3試合ぶりアーチで自己最多となる47本塁打を達成した。

 また、この1発でメジャー通算218本塁打となり、インディアンズやレンジャーズなどで活躍した韓国出身のチュ・シンスが持つアジア出身選手の通算最多本塁打記録に並んだ。チュ・シンスが2005年から16年かけて積み上げた記録に、大谷はわずか7シーズンで到達したことになる。

 手術を受けた右肘のリハビリのため二刀流を封印し、打者に専念している今季、大谷はこれで安打、ホームラン、打点いずれもキャリアハイを更新したことになった。またメジャー史上初となる「43本塁打43盗塁」を達成するなど盗塁数も自己最多だった26を大幅に上回る47個をマーク。現時点でホームランとあわせ「47-47」にまで数字を伸ばしている。得点も自己最多で日本人選手歴代2位の116と、打撃においては過去最高のシーズンを送っている。

 タイトル争いでもメジャー史上初のリーグをまたいでの2年連続本塁打王はほぼ確実で、自身初の50本塁打も見えてきた。さらに初の打点王も加えた2冠の可能性も十分。この試合も含め残り17試合、3年連続となる地区優勝目前のチームで大きな故障なく試合出場を続ける大谷がどこまで数字を伸ばせるか注目だ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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