<『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』より>

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9月11日のNHK『あさイチ』で「顔の骨やせ」を特集。骨密度が顔のたるみに影響するそうです。骨密度検査を受けた、イラストレーター・柿崎さんの記事を再配信します。*******内閣府が公表している「男女の健康意識に関する調査報告書」によると、40歳以上で何らかの更年期障害を抱える人の割合は、女性が約36%、男性が約20%だそう。40〜50代は体調に変化があらわれる時期ですが、53歳でひとり暮らしをしているイラストレーターの柿崎こうこさんは「手をかければ、肌も体もまだまだ反応してくれる」と、健康のために努力を続けています。そこで今回は、心身健やかに過ごしていくためのさまざまな工夫が綴られたイラストエッセイ『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』から、一部ご紹介します。

【イラスト】いつものごはんでできる「骨活」の例。カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを増量!

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早いに越したことはない骨密度検査

ここ数年ずっと気になっていた骨密度検査を、ようやく受けました。

以前、10歳ほど年上の知人女性が「50歳を超えたら、早めに骨密度を把握しておくといい」とおっしゃっていたことが、ずっと頭の隅に残っていたのです。

その方自身は、気づいたときには骨粗しょう症が進んでいて、薬に頼る以外、選択肢がなかったことをとても悔やまれていました。

骨密度(カルシウム量)が20代でほぼ決まることも、診断基準も、検査を受けて初めて知ることばかりでした。

骨密度70%未満で「骨粗しょう症」

まず若年成人(22〜44歳)の平均骨密度を100%とします。

それに対して骨密度が80%以上の量であれば“正常”。70〜80%で“骨量減少”、70%未満は“骨粗しょう症”と判定されます(70%を下回ると薬の服用を検討)。


『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(著:柿崎こうこ/CCCメディアハウス)

私の検査結果は80%。骨量減少の入り口にあたる数値です。もうひとつの基準となる同年齢の平均値との比較では86%。

これまで骨折をしたこともなく、運動の習慣もあるので、骨の心配はあまりしてきませんでしたが、それほど安心できる数値ではない結果に少しがっかり。

でも、早めにわかってよかった! 骨を大切にしたい気持ちも芽生えました。

よい時期にアドバイスをいただいたことを、とてもありがたく思います。

私が受けた検査方法は、腕の骨で測定する簡易的なものですが、次回は、健康寿命により影響する、腰の骨と大腿骨の骨密度検査を受けるつもりです。

目の周りの骨に注意

骨密度検査の結果を受けて、食事や日常の中でコツコツ骨密度アップに努めていますが、自分の骨密度を把握したら、いろいろと気になることが増えてきました。

中でも驚いたのは、目の周りの骨のこと。

年齢が進むと、若いときに比べて顔の脂肪がスッキリするように、目元も少し落ち窪む感じが出てきます。この窪みにも骨密度が影響しているというのです。

骨内には、古い骨を吸収する(壊す)破骨細胞と、新しい骨を作る骨芽細胞があります。若いうちは、このふたつがバランスを保っているのですが、加齢で代謝が崩れると、壊すほうが優勢になるそう。

ドクロマークで例えると、黒くポッカリ開いた目と鼻周りの空洞、ここの骨がもっとも早く壊れやすい箇所。広がった空洞にはシワやたるみができやすく、さらに老け見えが加速するというのです。

若い頃、一重とも二重ともつかない私のまぶたは腫れぼったく見えて、それがコンプレックスでもありました。

大人になって現れた目元の窪みを、アンニュイな翳りがちょっと悪くないかも……とポジティブに受け止めていましたが、それがまさかの骨密度減少の注意信号だったとは。

これ以上窪みが深くなるのは阻止したく、骨密度アップに燃えるこの頃。

目周りにも忍び寄る、骨粗しょう症に恐怖したお話でした。

50歳前後を境に減る一方。骨のためにできること

骨密度検査を受けたその日、「骨粗しょう症の方のためのやさしい食卓」というイラストの表紙がかわいいパンフレットを手渡されました。

予想していたよりも微妙な検査結果に、帰りの電車ではパンフレットを熟読。

骨といえばまずカルシウムが浮かびますが、カルシウムの吸収を高めるビタミンD、定着させるビタミンKも大切であると書かれています。

さまざまある栄養素の中でも、特にビタミンDは日本人の9割が不足しているという統計もあるとか。

食事を中心に、サプリメントや日光をフル活用して骨活に励む現在です。

※本稿は、『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。