中国はサウジアジアに先制するも逆転負け【写真:Getty Images】

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日本はバーレーンに5-0の快勝

 森保一監督率いる日本代表は現地時間9月10日、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦でバーレーン代表と対戦し、5-0の快勝を収めた。

 一方、初戦で日本に0-7と大敗した中国代表は同日、サウジアラビアに1-2と惜敗。連敗を喫することになったが、中国メディアは「日本代表が大いに助けてくれた」と見出しを打ち、日本の存在が中国の希望になると主張している。

 日本は5日に行われた初戦の中国戦で7-0の勝利。圧倒的な攻撃力を誇示し、幸先のいい船出を切った。第2戦のバーレーン戦は、中東のアウェー戦という過酷な環境で行われたなか、前半35分にFW上田綺世がPKを決めて先制点を決めると、後半2分に再び上田が相手守備陣に囲まれながらも反転しながら右足を振り抜き、ゴール左に突き刺した。

 後半16分にはMF守田英正が上田とのワンツーでペナルティーエリア左に侵入し、ゴール右隅に流し込んで追加点。直後の同19分には左サイドを突破したMF三笘薫のクロスに守田が飛び込んで連続得点を決めた。同36分にはゴール前で高く舞い上がったボールをFW小川航基が頭で押し込んでゴールを奪い、5-0で勝利を収めた。

 日本は盤石な連勝で首位の座をキープしたのに対し、中国はサウジアラビアと対戦。先制に成功し、相手に退場者が出る好機を迎えるも、前後半の終盤にそれぞれ失点を喫して1-2と逆転負け。中国にとっては厳しい船出を余儀なくされたが、中国メディア「網易」は「日本代表が大いに助けてくれた」と見出しを打ち、「希望が再燃する」と、日本のバーレーン撃破が中国にとって恩恵となる可能性を取り上げている。

 グループCは日本が頭1つ抜けた立場となっている一方、オーストラリアが1分1敗と不振に陥っている状況にあるなか、「中国は自信を取り戻す必要はあるが、日本とオーストラリアは我々を助けてくれた。グループ内では我々が最弱の立場だが、最終結果は強さによってすべてが決まるとは限らない」と、最下位に沈む中国にとっても希望を抱ける展望となっていることを主張していた。(FOOTBALL ZONE編集部)