ServiceNowは9月11日、クラウドプラットフォーム「Now Platform」の最新版「Xanadu(ザナドゥ)」を発表した。すでに、同日中に利用が可能になっている。

○最新版「Xanadu」の概要

最新版の機能であるIDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)を使用することで、ServiceNowアプリをコードで作成し、数分で修正することができ、開発者とServiceNowのSME(Subject Matter Experts:当該分野のエキスパート)が円滑にコラボレーションが可能。ユーザーはIDEの利用により、ソースコードが管理されたアプリケーションを使用して、開発業務の構築と拡張を迅速に開始することができるほか、複雑なアプリケーションを構築・保守する際に、開発チームがより効果的かつ効率的に作業できるという。

また、エンタープライズアーキテクチャは、ServiceNowのアプリケーションポートフォリオ管理を拡張したものとなり、、組織における業務を簡素化し、コストやリスク、冗長性を削減できるよう支援。ITチームとビジネスの戦略目標との整合性を高め、支出の最適化と無駄の最小化、コンプライアンスの強化、データプライバシーの管理強化、イノベーションの市場投入期間の短縮を支援するとしている。

さらに、ITOM(IT Operations Management)においてAIOpsアプローチを再定義した。アラートをグループ化し、エスカレーションしてマッピングを行うことで可視化。テクノロジーの問題を予測・防止し、サービスの中断に関係なく従業員の生産性を維持できるようになるとのこと。ITOM向けNow Assistを通じて、生成AIを活用したインシデントおよびアラート分析を補完し、ITチームが複雑なアラートメッセージを迅速かつ容易に理解できるようにするとのこと。

加えて、ITOM向けのサービスリライアビリティ管理は、組織の技術サービスのパフォーマンスを可視化することで、アプリケーションの問題や停止の解決を迅速化。サイトの信頼性を担当するエンジニアとアプリケーションチームは、中央管理者に頼ることなく、独自のオンコールスケジュールを設定し、サービスレベル指標と目標の調整を行い、アラートを自律的に管理することが可能。障害が発生した場合、ITチームとアプリケーションチームは問題を迅速に特定して対処することができるコラボレーションとAIOps評価の改善にでMTTR(平均復旧時間)を20%短縮が可能だという。

そのほか、従業員センターの誘導型セルフサービス(Guided Self-Service)は、ナレッジワーカー、フロントワーカー、デスクレスワーカーを含む従業員がITやHRを含む各部門にまたがって支援。視覚的かつ双方向なQ&Aを通じて適切な回答へと導くとしている。休暇などの時間管理、PCのアップグレード、福利厚生など、頻繁に寄せられる質問に対して、迅速で正確、かつパーソナライズされた回答を提供するため、従業員は関連のない情報に触れたり、サポートチケットを作成したりして時間を無駄にすることがないとのこと。