輝(右)を破り初勝利の玉鷲

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 「大相撲秋場所・3日目」(10日、両国国技館)

 幕内玉鷲(片男波)が初土俵以来無休の通算連続出場記録を1631回に伸ばし、並んでいた青葉城を超え、歴代単独1位となった。節目の一番となった輝戦は押し出しで今場所初白星で飾り、館内は喝采に包まれ、花道を引きあげる際も拍手で送られた。

 取り組み後は「気持ちいいですね。良い相撲でよかったと思います。優勝した気分ですね。本当に気持ちいいです」と、笑顔がこぼれた。「前に出ることを大切にしてます。皆さんの支えでここまでこれた。自分だけの力じゃない。皆さんの力」と、周囲の支えに感謝し、「上の戦いしたい。もっともっと上に上がって戦いたい。何歳まで?決まってない。自分らしい荒々しい相撲を取り続けたい」と、うなずいた。

 39歳9カ月の玉鷲は2004年初場所で初土俵。足かけ20年で金字塔に到達した。19年初場所では34歳2カ月で初優勝。22年秋場所では年6場所制導入後最年長となる37歳10カ月で2度目の優勝を飾った“鉄人”に、また新たな勲章が加わった。