ソニー日本女子プロゴルフ選手権で優勝した竹田麗央【写真:Getty Images】

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今季日程の3分の2を消化した国内女子ゴルフ

 8日まで沖縄・かねひで喜瀬CCで開催された女子ゴルフの国内メジャー第2戦、ソニー日本女子プロゴルフ選手権は21歳の竹田麗央(ヤマエグループHD)が通算19アンダーでメジャー初制覇を飾り、幕を閉じた。今年4月にツアー初優勝を成し遂げてから、わずか5か月で6勝の大躍進。今季日程の3分の2を消化し、年間女王を決めるメルセデス・ランキング(MR)でも8日の時点でトップを走っている。

 日本女子プロで4日間、一度も首位を譲らない「完全優勝」を決めた竹田。優勝回数だけで見れば、3勝で2位の川崎春花の2倍で、今季の安定度は群を抜いている。当然、MRも2574.51ポイントで首位。初の年間女王に向けて突き進んでいる。

 とはいえ、竹田も実は安泰ではない。2位で2107.90ポイントの2年連続女王・山下美夢有とは466.61ポイント差。山下は今季未勝利ながら海外メジャー5戦すべてに出場し、7月の全米女子プロ選手権で2位に入った。海外メジャー2位で得られるMRのポイントは480ポイントで、国内公式戦優勝の400ポイントより多いことが山下の順位を押し上げている。

 3日間大会で200ポイント、4日間大会で300ポイントを得られるため、今後一気に逆転もあり得る状況だ。

 海外メジャーでのポイントがMRに反映されるため、7月のエビアン選手権で日本人4人目のメジャー制覇を飾った24歳の古江彩佳は、今季国内2試合しか出場がないにもかかわらず1171.99ポイントで9位。国内で出場1試合の西郷真央も全米女子プロ7位で得た589.00ポイントで25位となっている。

 ルーキー勢では、昨年のプロテスト1位通過の清本美波は149位と苦戦中。ルーキーでトップは政田夢乃の56位だが、来季シード権を与えられる50位以内には入れていない。しかし、8月のNEC軽井沢72で2位に入り、以後4試合で2度のトップ10入りを果たすなど状態は上向き。シード圏内に食い込む勢いを見せている。

(THE ANSWER編集部)