世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥【写真:中戸川知世】

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ポール・バトラーが言及

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の階級限度点について、対戦経験のある元世界王者が分析した。英メディアに対し「フェザー級だと思う」とし、その理由を説明している。

 英ボクシング専門メディア「セカンズ・アウト」の公式YouTubeに登場したのは元WBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国)だった。2022年に井上と対戦しKO負けした35歳。“ザ・モンスター”の階級について話しが及ぶと、限界点は「フェザー級だと思う。同級で世界王者になれると思うよ」と5階級制覇は可能と見たうえで「でも、そこが限度かもしれないね」と指摘した。

 井上は3日の4団体防衛戦で元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)にTKO勝ちし、世界戦通算23勝の現役世界最多タイ記録、世界戦9連続KO勝ちで日本記録を更新。戦績は28勝(25KO)と圧倒的な強さを示している。バトラーは「パワーには(上の階級でも)リスペクトを持たれるだろう」としつつ「(試合では)身体的に押し返せなければいけない」と、純粋な体格差が壁になると説明した。

 バトラーは「カネロの軽量級版のような感じだよね。デカい相手に脚と存在感で試合をコントロールする。身体的なサイズの違いだけを見ると、彼にはデカすぎると思うかもしれないけどね」と井上を称賛。さらに、スーパーバンタム級で井上の相手は「いない」と断言していた。

(THE ANSWER編集部)