大谷翔平、45号を呼んだ“失敗” ド軍OBも舌巻いた特殊能力「頭に入れていた」
大谷は第3打席で45号…伏線になった第1打席の本塁打性の中飛
【MLB】ガーディアンズ 3ー1 ドジャース(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は6日(日本時間7日)の本拠地・ガーディアンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、第3打席で45号ソロ。更新を続けるメジャー記録を「45本塁打&46盗塁(45-46)」とした。第1打席では本塁打性の中飛を放っており、メジャー通算1126安打を放った球団OBのジェリー・ヘアストンJr.氏は、この凡退が本塁打に繋がったと分析した。
この試合のガーディアンズ先発は左腕マット・ボイド。大谷は第1打席で、カウント1-2から投じられた93.4マイル(約150キロ)の高めシンカーを打って出たが、中飛に倒れた。飛距離394フィート(約120メートル)で、ホームラン性の飛球だった。
ドジャース放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のポストゲームショーで、コメンテーターを務めるヘアストンJr.氏は「高めを球場の最も奥に打ちました。405フィート(約123.4メートル)必要でしたが、394フィートでした。ウォーニングゾーンでキャッチされましたが、(打席内容を)頭に入れていました」と語った。
そして、6回の第3打席で仕留めた。カウント1-0からの88.8マイル(約143キロ)を捉えた打球はバックスクリーン左へ。打球速度111.2マイル(約179キロ)、飛距離413フィート(約126メートル)、角度38度の一撃だった。やはり、やや高めのシンカーだった。
ヘアストンJr.氏は「次に打つチャンスが来れば、彼はより強く、より高く打つことを決めていました。また高めに来た球を、より高くより遠く飛ばした結果、フェンスを超えたのです」と45号の打席を分析した。「頭は下を向いたまま、引きつけとフォロースルーが素晴らしかった。打球初速も理想的。言葉にするのも信じられないことですが、彼は50-50を狙っているのです」と続けた。
通算1747安打で2度首位打者に輝き、同番組のコメンテーターを務めるノマー・ガルシアパーラ氏は「カウントダウンパネルを用意したいですね。見ていて楽しいですね」と語った。誰をも魅了する大谷の打棒。失敗をそのまま終わらせない能力を有している。(Full-Count編集部)