日本アタッカー時に切り裂かれた中国守備網。ファンもメディアも大量7失点に衝撃を受けている。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 大量7失点での完敗劇にショックを隠し切れないようだ。

 9月5日、日本代表は埼玉スタジアムで北中米ワールドカップ・アジア最終予選のグループC初戦を中国と戦い、7−0の快勝を飾った。12分にCKから遠藤航のヘッドで先制すると、前半終了間際に三笘薫も頭で追加点。後半は南野拓実の2発などで一気に畳みかけ、圧巻のゴールショーを繰り広げた。
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 中国メディア『捜狐体育』はさまざまな角度から大敗北を検証。「0−7」は中国代表の日本戦における過去最大点差であり、ワールドカップ予選の1試合での最多失点、さらにはワールドカップ予選における最大点差での敗北となったという。そして同メディアは次のように嘆くのだ。

「中国のサッカーは完全に混乱してしまい、日本戦の1分1秒が選手たちにとって拷問で、メンタルが崩壊していた。ふたりのストライカーはほとんどボールに触ることさえできず、ディフェンスは間延びするばかり。日本はは練習試合をしているような感覚だっただろう」
 
 中国代表はアジアカップ後、アジアサッカーに精通するクロアチア人指揮官のブランコ・イバンコビッチ氏を新指揮官に迎え、再起を図った。『捜狐体育』は「イバンコビッチは新たな戦力や若手を積極的に招集し、2週間に及ぶ準備期間を設けるなど、代表チームは希望に満ちていた。それでもやはり現実は厳しかったのだ」とうなだれ、「次戦でサウジアラビアにも敗れれば、最悪の開幕3連敗が現実味を帯びる」と悲観論がやまない。

 中国は第2戦でホームにサウジを迎え、10月の第3戦はアウェーでオーストラリアと戦う。当初から熾烈な開幕3連戦になると中国メディアは警戒していたが、7失点惨敗という想像を絶する船出となってしまった。はたしてここから立て直せるか。70歳の智将の手腕に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部