米国は全ての対中追加関税の即時撤廃を 中国商務部

中国商務部。(北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京9月5日】中国商務部の何詠前(か・えいぜん)報道官は5日の記者会見で、米通商代表部(USTR)が対中追加関税の決定を再度延期したことに関し、追加関税が人心を得ることはないとした上で、米国に対し全ての対中追加関税を直ちに撤廃するよう求めた。

 何氏は次のように述べた。中国は米通商法301条に基づく追加関税の問題についてこれまで何度も厳正な申し入れを行ってきた。世界貿易機関(WTO)は既に301条関税がWTOのルールに違反するとの判断を下している。米国の対中追加関税引き上げは誤りに誤りを重ねるものである。USTRは関税の見直し結果についてパブリックコメントを実施したが、多くの意見は追加関税の反対や関税免除範囲の拡大を求めるものだった。これは対中追加関税が人心を得られないことを示している。われわれは米国に対し、間違ったやり方を改め、各界の声に積極的に応え、全ての対中追加関税を直ちに撤廃するよう促す。