支援大会「TAKAYAMANIA  EMPIRE 3」に登場した高山善廣

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 頸髄完全損傷でリハビリ中の帝王・高山善廣(57)が、約7年ぶりに公の場に姿を現した。

 高山は2017年5月4日のDDT大阪大会の試合中、回転エビ固めを仕掛けた際に頸髄を損傷。高山の支援大会「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」(3日、後楽園ホール)が2019年8月以来、約5年ぶりに開催され、メインイベントでは鈴木みのる(56)と米AEWの柴田勝頼(44)がシングルマッチで対戦した。

 約20分間のチョップ合戦を繰り広げ、最後は柴田がPKで蹴り飛ばし3カウントを奪った。試合後、2人で座礼をし抱き合うと観客から大声援が送られた。

 さらにサプライズが待っていた。みのるが「お前たちの元気、俺たちの元気を高山に届けるためにこうやって命をかけて、時間とお金を割いてここに集まったんだからな」とマイクを握るや「みんな最後にやりたいだろ? いくぞ!と言うと思うだろ? そんなわけねえよ! 今日のスペシャルゲスト、高山善廣!」と呼び込び車イスに乗った高山が登場した。

 負傷以来初めて公の場に姿を現した高山は車イスのままリングに上がると、来場していた武藤敬司、小橋建太と握手。そしてリング上でみのると対角に向き合うとゴングが鳴り、突然「時間無制限1本勝負」のシングルマッチが行われた。

 涙を流しながら挑発するみのるを見るなり、高山も涙。みのるから「お前が立てないならこの勝負、お預けにしてやるよ。てめえが帰ってくるまで、俺がプロレス王としてリングで待ってる。何が帝王だ。今のプロレス王は俺だ。悔しかったら立ち上がって俺の顔を蹴とばしてみろ!」と挑発された。

 高山は少しうなずくとノーコンテストのゴングが鳴り、観客からは大きな拍手が送られた。

 最後には高山が「みんな今日はありがとう。いくぞ。ノーフィアー!」と絶叫し、大会を締めた。