歴史学者・渡辺大門氏、NHK大河ドラマの現状に異議を唱える

　渡辺大門氏（株式会社歴史と文化の研究所代表取締役）が、自身のYouTubeチャンネルで「私たちは、ＮＨＫ大河ドラマとどう向き合うべきか？諸問題をめぐって、私なりに考えてみました」と題し、NHK大河ドラマの現状とその課題について語りました。動画の中で渡辺氏は、SNSでの批判や現代の時代劇に対する懸念について、独自の見解を述べています。

　渡辺氏は、自身の歴史鑑賞の変遷について触れながら、NHK大河ドラマの変化を振り返り、「もし見なくてもいいなら、多分見ないと思います。見なくても困りません」と素直な意見を述べました。

　昔の大河ドラマについては、俳優陣やスタッフが揃っていた時代とし、今の作品については、「若い人にとっては、それがウケるというふうなことで歓迎された面もあるんですけれども、私みたいな…ジジイには、軽薄な印象を受ける」とし、各世代を楽しませる難しさを強調しました。

　特に、CGの多用については、「やっぱりCGというのはやめてほしいなと。見てると非常にがっかりします」と強い不満を語り、リアルな舞台や道具の使用を望む姿勢を示しました。また、「話の一貫性といいますか、それがないというのは非常につらい」と、現行の作品における一貫性の不足についても言及しました。

　最後に、渡辺氏は「NHKに抗議の電話をしても始まりません。感想を漏らすのはよろしいでしょうが、度のすぎた誹謗中傷はやめてほしい」と視聴者に向けたメッセージを伝え、動画を締めくくりました。