【むし歯にならないための食生活】歯科医が薦める「甘いもの」との付き合い方とは
むし歯にならないための食生活について「NINE DENTAL 心斎橋PARCO」の竹山先生に解説していただきました。歯科医が薦める「甘いもの」との付き合い方を、ぜひ参考にしてください。
※この記事はMedical DOCにて【歯の健康に悪い食べ物・飲み物を歯科医が解説 「甘いもの」と上手に付き合うポイントは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修歯科医師:
竹山 旭(医療法人NINE NETWORK NINE DENTAL 心斎橋PARCO)
大阪歯科大学歯学部歯学科卒業。大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学博士課程修了。大阪歯科大学の非常勤講師、堺市歯科衛生士専門学校講師などを歴任後、「竹山歯科口腔医院(大阪府堺市)」、「NINE DENTAL 心斎橋PARCO(大阪府大阪市)」を開院。「なぜその治療をおこなうのか」「何が歯に良くて、何が悪いのか」を科学的根拠に基づいて正しく伝えるよう心がけている。歯学博士。日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医。
編集部
歯の健康に悪いとわかっていても、やはり「甘いもの」を摂りたくなります。何か工夫できることはありますか?
竹山先生
飴やキャラメルのように、お口の中に長時間残るものも好ましくないです。そのため、目安として「パクパク食べてゴックンできるもの」、短時間で摂取できるものを選んでいただきたいと思います。
編集部
「甘いもの」は子育て中のお父さん・お母さんにとっても悩みの種だと思います。小さな子どもへの甘いものの与え方について、アドバイスがあれば教えてください。
竹山先生
少し極端ですが、むし歯予防を徹底したいのであれば、甘いものを与えないのも方法の1つだと思います。子どもにとって甘いものは最高に幸福感を味わえるものですが、その幸福感を一度知ってしまうと忘れられなくなって、駄々をこねたり泣き出したりしてしまいます。とくに、濃度の高い甘いものは可能な限り覚えさせない方がいいと考えます。
編集部
とはいえ、子どもに甘いものをまったく与えないというのも難しいと思うのですが。
竹山先生
甘みを感じる食べ物は自然界にも数多く存在します。例えば、サツマイモなどの穀類、バナナ・リンゴなどの果物がその代表格です。このような自然界に存在する食べ物から甘みを感じられるようにしておくと、味覚も発達しますし体の健康にもプラスになります。したがって、子どものうちは自然界に存在しないお菓子やケーキなどは極力与える必要はないと考えます。仮に与えるとしても日常的に与えるのではなく、お誕生日など何かの対価となる「特別なもの」として与えていただきたいです。