2024年7月30日、よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)でオカピの赤ちゃんが誕生した。

オカピとは、ジャイアントパンダ・コビトカバと共に「世界3大珍獣」と呼ばれる動物。近い将来における野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IB類(EN)」にも指定されている。

日本国内では現在、横浜市内のよこはま動物園ズーラシア(旭区)と金沢動物園(金沢区)でしか飼育されていない。

そして、ズーラシアでオカピの赤ちゃんが誕生したのは10年ぶり。とってもおめでたいニュースである。

8月19日に公益財団法人横浜市緑の協会・よこはま動物園が公開した記者発表資料によると、生まれた子の父はバカ―リ(8歳)、母はララ(9歳)。

ララにとってはこれが初めての子育てだが、とても落ち着いていて、授乳も確認されているとのこと。また、子どもについても

「少しずつ動きが活発になってきており、これから成長していく姿が楽しみです」

とのことだった。

「生命の強さを感じました」

19日にオカピ担当飼育員が更新した同園のブログによると、オカピの妊娠期間は14〜15か月で、ララの妊娠期間は423日。そんな長い月日を経て、7月30日の午前11時6分に赤ちゃんが無事、誕生したという。

モニターでその様子を見守っていた担当飼育員は

「この瞬間に立ち会うことをずっと心待ちにしていました。
誰かに教えてもらったわけでもないのに、ララは母親としてしっかりと自分のやるべきことを分かっている。
赤ちゃんも産まれたばかりなのに、すぐに立ち上がる練習を始めている。
動物の生命の強さを感じました。
モニター越しでも、この子の誕生に立ち会えたことは、本当に言葉にならないくらい嬉しいことでした」

と振り返る。また、ララへの思いを次のように綴っていた。

「ララ、最後は重たいお腹で大変そうだったけど、小さな命をしっかりと育ててくれてありがとう。そして出産お疲れ様。
これからは育児で大変だけど、たくさん食べて頑張っていこうね!」

親子の一般公開はまだもう少し先になるとのことで、時期が決まり次第発表される。

親子の様子、子どもの成長については今後もズーラシア公式ブログで発表していくとのことだ。

なお、赤ちゃんが生まれるまでの様子はズーラシア公式YouTubeでも公開されている。