去就が注目されている遠藤航【写真:ロイター】

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日本人選手が5人在籍するセルティックが遠藤の獲得に関心

 イングランド1部プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表MF遠藤航は、今夏の移籍市場で去就問題が浮上しているなか、日本人選手も多く在籍するスコットランド王者セルティックがその動向を注視している、と英紙「ザ・サン」が報じた。

 遠藤は昨夏にリバプールに加入し、ユルゲン・クロップ監督の下でレギュラーとして活躍したが、アルネ・スロット新監督を迎えた今夏のプレシーズンには移籍の噂が浮上。フランス1部リーグ・アンのマルセイユから届いた1400万ユーロ(約23億円)でのオファーはリバプールが拒否したものの、その後も退団の可能性が現地メディアで盛んに取り上げられている。

「ザ・サン」紙は現地時間8月13日付のレポートで、「リバプールは依然としてワタル・エンドウの売却にオープンな考えだ。そして、セルティックがこの選手をモニタリングしている」と報じた。FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央、DF岩田智輝、DF小林友希と日本人選手5人が在籍するスコットランドの名門による遠藤の獲得が浮上しているようだ。

 同紙は、「スロット新監督は中盤のホールディングMF(守備的MF)としてライン・フラーフェンベルフとステファン・バイチェティッチをよりいい選択肢として見ている。そのため、ファーストチームでのプレーを望むエンドウの将来が懸念されている」と日本代表キャプテンの置かれた状況について触れ、「(セルティック監督の)ブレンダン・ロジャーズはエンドウを獲得できれば国内とヨーロッパの両方でチームを活性化させられると考えている」と、セルティックが経験豊富な遠藤獲得を狙う意図についても言及していた。ただし、およそ1500万ポンド(約28億円)前後と推定される遠藤の移籍金は大きなネックにはなりそうだ。

 新たな移籍先が浮上する一方、英地元紙「リバプール・エコー」はスペイン1部レアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得失敗を受けて「リバプールの移籍計画はリセットされた」と報じ、遠藤についても「6番の獲得に失敗したということは、エンドウに対するこれ以上の関心もほぼ間違いなく断ることになるだろう。マルセイユの1200万ポンド(=約1400万ユーロ/約23億円)の打診は先月拒否された」と伝えた。

 スロット監督が6番に求めるタイプとは異なるという理由から放出候補として名前が挙げられる遠藤だが、補強が進んでいない今のリバプールに手放す余裕はあるのだろうか。今後の動きから目が離せない。(FOOTBALL ZONE編集部)