サッカーでさえ…球技”全般”で「パリの舞台を踏めなかった」韓国が強い危機感 日本躍進への心境も吐露「苦い現実だった」

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フェンシングやテコンドーなどで金メダルを獲得した韓国だが、球技各種のチームスポーツで出場権を逃したことに危機感を覚えているようだ(C)Getty Images

 スポーツの国際舞台において、様々な競技で日本と鎬を削ってきた韓国は今回のパリ五輪で、選手の派遣数が史上最少規模となる144人にとどまった。これは、サッカーやバスケットボールなど球技各種のチームスポーツで出場権を逃したことが大きく影響している。

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 その中でも、メダルランキングで8位に食い込むなど、多くの競技・種目で韓国選手は世界トップレベルのパフォーマンスをみせた。だが、大会閉幕後の現在、多くの団体競技が五輪出場を逃したとして、強い危機感を抱く国内メディアの声も聞こえてきている。

 韓国スポーツサイト『スポーツコリア』は今大会について、「韓国は今回のパリ五輪の球技種目で女子ハンドボールを除けば、すべて苦い思いをした。バレーボール、バスケットボール、ホッケー、男子ハンドボール、水球、ラグビーなど、ほとんどの球技種目が順調ではなく、パリオリンピックの舞台を踏むことができなかった」と振り返っている。

 さらに、「最も大きな衝撃はやはり男子サッカーの脱落だった」「女子バレーボールもオリンピック予選で7戦全敗を喫した」などと各団体競技の予選敗退について言及。加えて、球技種目の中で唯一、五輪出場を果たした女子ハンドボールについても、1勝4敗、8強入りを逃した結果を踏まえ「世界舞台の壁を実感」などと評した。

 その上で同メディアは、「これに対して日本は女子バスケットボール、男女バレーボール、男女サッカーなど多様な球技種目に参加して世界最上級の選手たちと対等な試合を繰り広げた。韓国としては苦い現実だった」と隣国の躍進にも触れ、心境を綴っている。

 また、4年後を見据え、「韓国は今回のパリオリンピックで金メダル13個、銀メダル9個、銅メダル10個の総合8位で大会を終えた。しかし、球技種目の復活は宿題として残された状況だ」と主張しながら、続けて「来る2028年のロサンゼルス・オリンピックでは、球技種目が力を発揮できるか注目される」と論じている。

 トピック内では、「2028年大会では変わらなければならない」など、強い覚悟を示す言葉もみられる。韓国スポーツ界にとって、巻き返しに挑む4年間となることは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]