かつてJリーグでプレーしたアンドレス・イニエスタ【写真:徳原隆元】

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イニエスタの来日初ゴールから6年の月日が経った

 ヴィッセル神戸にはかつて、サッカー界で名を馳せた名手がプレーした時期があった。

 2018年に日本にやってきたレジェンドは、約5年間で大きな財産と感動を残す。日本での“序章”を示す1つのゴールは、6年前の8月11日に生まれた。

 2002年にスペイン1部の名門FCバルセロナでトップデビューしたMFアンドレス・イニエスタは、16年間愛するクラブに在籍。9度のラ・リーガ制覇、4度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)タイトルなど、数々の功績を残している。スペイン代表としても2010年の南アフリカワールドカップ(W杯)の優勝に貢献。決勝ではオランダ相手に自身の一発が試合を決めることになった。

 そんなレジェンドは2018年夏にバルセロナからJ1神戸へ電撃移籍。世界中に衝撃が走る。そんなイニエスタの来日初ゴールは6年前、18年8月11日に行われたJ1リーグ第21節のジュビロ磐田戦だ。

 当時チームメイトだった元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ氏の縦パスを、イニエスタが反転しながらトラップしてマーカーの磐田DF大井健太郎(イースタン・ライオンズSC)を置き去りに。飛び出してきたGKも交わして冷静にゴールネットを揺らした。

 英紙「メトロ」も「アンビリーバブル」と称えた一撃は、当時大きな反響が広がる。あれから6年、イニエスタ自身が公式インスタグラムで「忘れられない瞬間がある。ノエビアでの最初のゴールは間違いなくその瞬間だった」と懐かしのゴールシーンを回顧した。

 公開から約1時間で1.9万以上もの「いいね」が付けられ、「美しい」「愛してる」「素晴らしいコントロール」「MFのボスだ」「あなたは未だに魔法を使える」といったコメントが多数寄せられている。

 23年夏に涙ながら神戸を離れ、アラブ首長国連邦(UAE)1部エミレーツ・クラブへと渡ったイニエスタ。40歳を迎えたレジェンドが、今後もどういった魔法を見せてくれるのか。Jリーグで一時代を築いた1人のサッカー選手が、再び日本を回顧していた。(FOOTBALL ZONE編集部)