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『&ウルヴァリン』では、2015年に公開されたジョシュ・トランク版『ファンタスティック・フォー』のメンバーのカメオ登場も検討されていたという。実現に至らなかった理由を主演のライアン・レイノルズが明かしている。

この記事には、『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。

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『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(2005)『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)からキャスティングを一新したトランク版では、ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズ役でマイルズ・テラー、インビジブル・ウーマン/スー・ストーム役でケイト・マーラ、ザ・シング/ベン・グリム役でジェイミー・ベル、ヒューマン・トーチ/ジョニー・ストーム役でマイケル・B・ジョーダンが起用された。公開後は興行・批評の両方で苦境を強いられ、スタジオとの製作トラブルが生じていたことでも知られる。

そんな2015年版のキャストも『デッドプール&ウルヴァリン』で再登場する可能性があったという。米でライアン・レイノルズが語ったところによれば、彼らがカメオ登場する案が実際に話にあがっていたのだとか。もっとも、総合的に検討した結果、アイデアが現実的ではないという結論に至ったようだ。

断念した理由の一つが、クリス・エヴァンスのカメオ出演を優先させるため。エヴァンスは2000年代の『ファンタスティック・フォー』2部作で演じたヒューマン・トーチ役を再演。劇中、俺ちゃんデッドプールはエヴァンスの姿を見てキャプテン・アメリカだと勘違いしていたが、その正体はヒューマン・トーチのほうだった。ライアンも、もしトランク版のキャストをカメオ出演させていた場合、「クリス・エヴァンスでやったミスリードが叶わなくなってしまっていました」と苦渋の決断であったことを明かしている。

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もう一つの理由が、予算だ。プロデューサーの役目も担うライアンは予算に気を配ることも忘れなかったという。「R指定になることはずっと分かっていたことですし、好き放題自由にやれるというわけでもありません。責任の一つは、彼ら(ディズニー)が僕たちに投じてくれたお金を返すことです」と語り、ビジネス上の観点からもトランク版のカメオ登場が英断ではないと判断したようだ。

「自分が返済できると思えないような予算は決して望んでいません。多くの種類のおもちゃを求めたり、多くの種類のキャラクターをライセンスしたいと思えば思うほど、そのポイント・オブ・ノー・リターン(回帰不能点)は深くなっていくんです。」

結果的にトランク版『ファンタスティック・フォー』が『デッドプール&ウルヴァリン』で触れられることはなかったが、同作のキャスト陣もカメオ登場を期待していたわけではなかった模様。公開前、インビジブル・ウーマン役のケイト・マーラとザ・シング役のジェイミー・ベルは「すごく楽しみです」と映画への期待を語りながら、カメオ登場の可能性を。

今後、『ファンタスティック・フォー』はMCUで再びリブート予定。ミスター・ファンタスティック役にペドロ・パスカル、インビジブル・ウーマン役にヴァネッサ・カービー、ヒューマン・トーチ役にジョセフ・クイン、ザ・シング役にエボン・モス=バクラックが起用されており、2025年7月の公開を目指して現在はロンドンで撮影が行われている。

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