イギリスで発生している暴動に際してSNSに「内戦は避けられない」と投稿したXのイーロン・マスク氏が、今度は「イギリスで収容キャンプが作られる」という投稿を再投稿しました。しかし、このニュースは極右政党が拡散した偽情報で、マスク氏は30分後に再投稿を削除しています。

Elon Musk tweeted this far-right fake news post on X - and then deleted it | Mashable

https://mashable.com/article/elon-musk-shares-deletes-fake-news-from-far-right



Elon Musk deletes post spreading fake news about UK ‘detainment camps’ - Politics.co.uk

https://www.politics.co.uk/news/2024/08/08/elon-musk-deletes-post-spreading-fake-news-about-uk-detainment-camps/

Elon Musk: Elon Musk shares fake news about ‘detainment camps’ in UK, quietly deletes after… | World News - Times of India

https://timesofindia.indiatimes.com/world/us/elon-musk-shares-fake-news-about-detainment-camps-in-uk-quietly-deletes-after/articleshow/112377147.cms

マスク氏が再投稿したのは「暴動発生により多くの人が拘束されたことで刑務所の収容人数が限界に達しているため、スターマー首相がフォークランド諸島(南太平洋・アルゼンチン沖)に緊急の収容キャンプ設立を検討している」というニュース。見た目はイギリスの日刊紙であるDaily Telegraphの体裁を装っていますが、フェイクニュースです。マスク氏は再投稿にあたり「『緊急収容キャンプ』……」とのコメントを添えていました。

マスク氏の再投稿元は、極右政党として知られる「Britain First」の共同創設者であるアシュリー・サイモン氏の投稿です。

ニュースサイト・Politics.co.ukのジョシュ・セルフ氏によると、マスク氏の再投稿は15分で約100万人、30分で180万人に閲覧されていたとのこと。



Daily Telegraphは「Xで『緊急収容所』に関するTelegraphの記事だとされる画像が出回っていますが、そのような記事はTelegraphには掲載されていません」と元記事の存在を否定しました。



なお、マスク氏はこのあと再投稿を取り消し、サイモン氏も元投稿を削除しています。

マスク氏は、イングランド北西部・サウスポートで発生した殺人事件の容疑者が移民であるという誤情報が広がったことをきっかけに発生した暴動に関連して「内戦は避けられない」と投稿し、イギリス政府からの反発を招いていました。

イギリスの暴動にイーロン・マスクが「内戦は避けられない」と投稿 - GIGAZINE