スケボー

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2024年8月7日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、パリ五輪で日本人選手の活躍が目立ったスケートボードが自国ではあまり歓迎されていない現実について報じた。

記事は、パリ五輪のスケートボード競技で日本のティーンエージャー選手の活躍が目立ち、2つの金メダルに1つの銀メダルを獲得したとする一方、日本ではスケートボードは人気スポーツではない上、法に触れる可能性があると伝えた。

そして、日本の道路交通法では交通量の多い道路で球技やローラースケートまたは類似の行為をすると5万円以下の罰金が科されると規定されていることを紹介。また、公共の場でのスケートボードは通行人の妨げになるだけでなく、騒音でも他人に迷惑をかける可能性があるため、日本の街頭ではしばしば「スケートボード禁止」の標識を見かけるとした。

さらに、法律による規制や活動場所の制限に加えて「礼儀正しい日本社会では、スケートボードをする若者が蔑視される可能性がある」とも指摘。スケートボード日本代表監督の西川隆氏が「かつてスケートボードは反抗的な行為と見られていた。自分もそういう時期を経験しており、このイメージが完全に間違っているとは言えない」と述べるとともに、夜中に騒音を起こす遊びと多くの人が認識しているため、日本でスケードボード競技は長きにわたり小規模にとどまってきたとの考えを示したと伝えている。

記事は、多くのメダリストを出しながら自国では罰金を食らう可能性があるという日本のスケートボーダーについてドイツのネットユーザーが関心を寄せており、「歩道に10人のスケートボーダーがいても、1台の電動キックボードが通るよりマシだと思うが」「日本人の若者の多くは、スケートボードなど好きなことに夢中になることで現実逃避しようとしているのだ」「公共の場でスケートボードが禁止されいることと、五輪のスケートボードで勝つことは決して矛盾するものではない」といったコメントが見られたと紹介した。(翻訳・編集/川尻)