夢の金メダルを達成して国旗を片手にガッツポーズする藤波朱理【写真:ロイター】

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パリ五輪

 パリ五輪は8日、レスリング女子フリースタイル53キロ級決勝が行われ、初出場の20歳・藤波朱理がジェペス・グスマン(エクアドル)にテクニカルスペリオリティー勝ちした。公式戦連勝記録を137に伸ばし、夢の金メダルを達成。ネット上では「新・霊長類最強女子」の声が溢れた。

 藤波は開始1分足らずで2ポイントを先制。その後も2点を重ね、6-0で第2ピリオドに入った。コーチの父・俊一さんの檄を受け、あっという間にバックを取って2点を追加。さらにポイントを奪い、10-0でテクニカルスペリオリティー勝ちした。相手と抱き合い、跳びはねて大喜び。父に飛びつき、歓喜を分かち合った。

 客席に応援団とハグをかわすと、現地の観客も拍手喝采。藤波は最前列の観客と順番にハイタッチをかわし、世界のファンにも認められる強さを見せつけた。

 レスリングの女子といえば「霊長類最強女子」と称された五輪3連覇の吉田沙保里さんが有名だが、X上の日本人ファンから「新・霊長類最強女子」の声が殺到。「霊長類最強ウーマンマークツーの藤波朱理選手」「日本には霊長類最強が二人もいるのかい?」「藤波朱理強すぎやろ笑」「藤波朱理選手の強さが桁違いすぎてビビる」「藤波朱理すごいな、強すぎる動きがレスリング超えて狩りをする猫みたいだ」「相手に何もさせずに圧勝でしたね!」と驚愕した様子の声が上げられている。

 三重・四日市市出身。父・俊一さんのもと、4歳でレスリングを始めた。公式戦では中学から今大会決勝進出時点で136連勝。日体大入学時から父と都内で2人暮らしを始め、二人三脚で五輪制覇に挑んだ。

(THE ANSWER編集部)