松本時代の田中隼磨氏【写真:Getty Images】

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自身のSNSで発表

 元日本代表MF田中隼磨氏は8月4日、自身の公式インスタグラムを更新。

 J3の松本山雅FCと当時のクラブの代表取締役社長を提訴したことを発表した。

 田中氏は現役時代、横浜F・マリノス、東京ヴェルディ、名古屋グランパス、松本山雅でプレー。2022シーズンを持って現役を退いた。J1通算420試合15得点、J2通算149試合4得点、J3通算1試合など、輝かしい戦績を残している。

 日本代表としてもアンダー世代から経歴を積み、A代表も経験。引退後、2023シーズンから松本山雅のエグゼクティブアドバイザーに就任していた。しかし23年12月22日、クラブより田中氏の同職辞任が発表されていた。

 これを受けて田中氏は、24年4月8日に自身の公式Xで「なぜ山雅を辞めたのか、無責任なのではないか、戻ってきて欲しいなどたくさんの方々から問い合わせが来ている状況です」とファンの声を例に挙げ、「今回皆さまに対し説明することを決意しました」と辞任理由を説明。サポーターミーティングで、田中氏が辞めた理由をクラブが説明したものの、その経緯が違っていたと指摘し、あるトップチームコーチの発言が原因でクラブと話し合ったがクラブの姿勢は変わらなかったとしていた。

 約4か月が経過して新たな声明を発表。「松本山雅FCの指導者からサポーターに対して命を軽んじるような発言があったこと、その指導者に対する松本山雅FCの対応について、私は納得ができません」と、自身の気持ちを明らかにした。松本山雅と当時の代表取締役社長を提訴すると表明した。

 田中氏の声明は以下の通り。

「平素から多大なご支援、ご声援を賜り厚く御礼申し上げます。さて、私、田中隼磨は、昨年開催されました2023松本山雅FC サポーターミーティングでの松本山雅FCの発言について、当時のクラブの代表取締役社長およびクラブを提訴することにしました。これまでの経緯、何が本当のことなのか、訴訟の中で明らかにしていきたいと思います。

 今日8月4日は、マツさんの命日です。私は、マツさんから、まっすぐ生きていくことを学びました。マツさんの3番をサポーターの皆様と共に背負い、正々堂々とピッチ内外で示してきました。マツさんがプレーしたアルウィンのピッチで、松本山雅FCの指導者からサポーターに対して命を軽んじるような発言があったこと、その指導者に対する松本山雅FCの対応について、私は納得ができません。

 マツさんに恥じないよう、自分の信じる道をまっすぐ進んでいき、松本山雅FCが少しでも良いクラブになるように言動していきたいと思います。なお、指導者の暴言の件に関しては本人が謝罪をしていますので、指導者に対しての誹謗中傷はやめていただけるようにお願い致します」(FOOTBALL ZONE編集部)