コンビニの駐車場に放置された“謎の紙パック”の正体。中身を道に流してみると…「叫びそうになりました」
◆万引き犯のパーカーから出てきたのは…
まず、清水夏子さん（仮名・30歳）から。
「学生の時、コンビニでアルバイトしていました。そこは生活保護受給者が多く住み、治安が良くないエリア。店舗は多発する万引きに悩まされていました」
他のスタッフ、万引きGメンと共に清水さんは万引き犯を探していたという。
男はその場で現行犯逮捕されたとのこと。それだけの量を盗んでおきながら犯行現場を目撃されなかったというのには驚きだ。
◆放置された「500mlの紙パック」のなかには…
次に話をしてくれたのは、田中美幸さん（仮名・35歳）。
田中さんがアルバイトをしていたのは地方にある田舎のコンビニだ。その店舗は駐車場が広く、長距離ドライバーたちの休息所になっていたそうだ。
「ある夏の日の出来事です。店の外を掃除していたら駐車場に500mlの紙パックが放置されていることに気づいたんです。持ってみると中身が入っていました。嫌な予感がしたので念のため、軍手をして道に流してみると……。液体には色が付いていて……おそらく尿でした……。真相ははっきりとはわかりませんが、とにかく叫びたい気持ちになりました。他にも黄色い液体が入ったペットボトルが置かれていることもありました」
想像するのも耐え難い展開だ。きっと運転中に尿意を催したドライバーが紙パックをトイレ代わりに使用したのだろう。生理現象とはいえ、処理は自分でどうにかしてほしいところ。コンビニの駐車場に放置するなんてもってのほかだ。
◆弁当を温めたら、レンジ内で醤油が爆発し…
田中さんのエピソードはまだまだ続く。
「強面の男性が数名来店したことがあります。どことなく店内には緊張感が漂っていました。彼らはお弁当をいくつか購入したのですが、ここで痛恨のミスをしたのは店長です。『温めますか？』と聞くと『はい』と男性陣。その時に蓋に付いていたお醤油をくっつけたままレンジに入れてしまったんです。あろうことか、弁当がレンジ内で爆発してしまいました」
ボンっという衝撃音、シーンと静まり返る客、そして顔面蒼白になる店長……。
「まさに地獄絵図の瞬間です。強要されたわけではありませんが、店長は反射的に土下座していました。苦笑いする屈強なメンズたちの前で店長が土下座する様子はシュールそのものでしたね」
人間は時に失敗するものだが、ヘマをするタイミング次第では大変な事態に発展してしまう。
コンビニは大衆にとって最も身近なお店といっても過言ではない。だからこそ、一般常識を疑うような出来事がゴロゴロと転がっているから面白い。
＜TEXT／おせりさん＞
【おせりさん】
下北沢に住む32歳。趣味はポーカーとサウナ、ホラー映画鑑賞。広告代理店・制作会社を経てフリーランスのブロガー兼ライターに。婚活ブログ『アラサー女の婚活談義』と生きることをテーマにした『IKIRU.』を運営中。体験談の執筆を得意としている。X（旧Twitter）：@IKIRUwithfun
