ソフトバンク衛星電話サービスが8月31日に終了!他社の代替サービスを紹介

ソフトバンクは1日、同社ではアラブ首長国連邦のThuraya Telecommunications Company(以下、スラーヤ)が運用する衛星電話サービスを「ソフトバンク衛星電話サービス」として提供していますが、2024年4月16日(火)に発生したスラーヤの衛星機器の不具合によって通信サービス(音声通話、データ通信、SMS)が利用できない状況が継続しており、復旧の状況や見通しなどを踏まえて安定的な提供を継続できる目途が立たないことからソフトバンク衛星電話サービスの提供を2024年8月31日(土)に終了することにしたとお知らせします。

同社ではソフトバンク衛星電話サービスの契約者には多大なる迷惑と不便をかけているとして謝罪しているほか、すでにご案内しているようにサービス終了までの期間に利用できなかった日数分については月額料金から日割りで減免するとのこと。また引き続いて同様の衛星通信サービスの利用を希望する場合には他社が提供する代替サービスの検討を案内しており、代替サービスの紹介を至急希望する場合は代替サービスの相談窓口に連絡して欲しいとしています。

なお、スラーヤでは「T3」衛星の機器に不具合が生じ、T3のカバレッジエリアである日本を含むアジア・パシフィック地域でサービスが利用できない状況が発生しており、スラーヤにて緊急復旧策を実施した結果、インドシナ半島地域のみ復旧したものの、依然として日本ではサービスが利用できない状況が継続しているとしています。詳細はスラーヤのプレスリリース( https://www.thuraya.com/en/press-centre )をご確認ください。


ソフトバンクではスラーヤが運用する地上から約3万6000Km上空にある人工衛星を使って通信を行う衛星電話サービスをソフトバンク衛星電話サービスとして提供しており、月額基本料金4,900円(課税対象外)で緊急通報(110、118、119)を含む音声通話やSMS、データ通信が利用でき、データ通信は下り最大60Kbpsおよび上り最大15Kbpsに対応し、エリアはアジア・パシフィック地域やオセアニア、アフリカ、欧州などを含む海域で使え、約500の海外通信事業者との間で国際SMSも送受信可能となっています。

そんなソフトバンク衛星電話サービスですが、今年4月から運用元のスラーヤの衛星機器の不具合によって利用できない状況が続いてしました。今回、障害が長引いていることに加え、復旧の状況や見通しなどを踏まえて今後も安定的な提供を継続できる目途が立たないことからサービスを終了することにしたとのこと。なお、代替サービス(有償)は以下の通りとなっており、代替サービスの相談や紹介、契約が至急必要な場合は相談窓口まで連絡するように案内しています。

<相談窓口>
・法人:日本デジコムの専用フォーム( https://www.jdc.ne.jp/sb2024/ )から問い合わせ
・個人:テレインフォの問い合わせフォーム( http://www.teleinfo.jp/form_seet/ )から問い合わせ
 ※「お問い合わせの種類」は「個人向け衛星電話のご購入」を選択してください。

<代替サービス>
他社サービスソフトバンク衛星電話サービス
衛星通信サービス名インマルサットイリジウムスラーヤ
想定利用場所移動先、拠点移動先、拠点移動先、拠点
対象個人/法人個人/法人個人/法人
衛星の種類静止衛星※1周回衛星※2静止衛星
機能対応機能音声通話、SMS音声通話、SMS音声通話、SMS、データ通信
電話のかけ方国番号必要国番号必要国番号不要
緊急機関接続(110、118、119)非対応非対応対応
対応製品のサイズ/重量169×75×29mm/318g140×60×27mm/247g128×53×27mm/212g
※1 静止衛星:1つの衛星を固定捕捉して利用。静止衛星がある方角の上空が開けていれば利用可能。
※2 周回衛星:複数の衛星を切り替えながら利用。上空全体が開けている必要がある。



記事執筆:memn0ck


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