“闇スロ”で稼いだ45歳元パチプロの「その後の人生」。常連の店が摘発されて絶望の淵に…
◆パチプロの成功体験が今を支える
パチンコ・パチスロだけで食っていけたことは羨ましい話ではあるが、加藤さんは「自分は本当に恵まれてただけ」と謙遜する。
「よく、パチンコ打って暮らすなんていいなぁ〜って言われるけど、スロプロなんかは23時の閉店時に状況をチェックしなきゃいけないし、朝は9時とかに抽選受けなきゃいけないから、実質的には14時間労働くらいじゃないかな。そこまでやっても高設定取れなかったら日当出ないからね。期待値は追い続けたら最後、勝つまで打ち切る忍耐力とカネが必要になる。オレ、高校中退してやりたい放題してきたけど、ずっと努力してきた、頑張ってきたって自負してるんだよ。じゃなきゃ、パチンコ・パチスロは勝ち続けることなんてできないって。勝つための立ち回りを徹底することって、半端な努力じゃなかったもんな」
取材・文/谷本ススム
【谷本ススム】
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター