吉野家、松屋、すき家。今年はどこがに軍配が? 食べ比べをしたら答えはすぐに出ました

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連日暑い日々がやってまいりました。夏バテ防止のために食べたくなるのが、鰻(うなぎ)。ニホンウナギは絶滅危惧種(※)に指定され、完全養殖実用化はまだ先という状況で、円安や流通コスト上昇などからも、今年はますます価格高騰が進んでいます。うーん、どうせ食べるなら賢く選んで、少しでも安く、少しでもおいしい鰻を食べたいところですよね!
そこで今回は、大手牛丼チェーン3社のうな丼・うな重を比較することに。私は毎年恒例で実施していることもあり、過去の情報もふまえながら、2024年版正直レポートをお届けしたいと思います。

※国際自然保護連合により絶滅危惧種1Bs類に指定。

◆結論は三社三様。二社が優勢!?

はじめに結論から申し上げると、おなじ牛丼業界とは言え、タレの味や鰻の食べ心地は大きく異なり、比較して食べてみるとそれぞれに強い個性があることがわかりました。食べ物の好みは人それぞれではありますが、がっつり食べたという満足度を優先すると、今年はすき家と吉野家で票が割れるのではないかという結論に至りました。松屋も決して悪くはなく、他2社とは大きく異なる世界観ですから、松屋の味をあえて指名する人も出てくるかもしれません。

各社ともに昨年のテイストを継承しているものの、値上げに負けない企業努力で味の工夫や安売りプロモーションを実施していますから、詳しく見ていくことにしましょう!商品全体や鰻の重量はもちろんのこと、鰻の焼き具合や香ばしさ、身の状態、ごはんとの相性なども細かくチェックした上で正直な感想をまとめました。

◆吉野家:肉厚大判。鰻をがっつり食べたい人はこれ一択

鰻重一枚盛 1207円、1185円 ※店内価格、テイクアウト価格の順
鰻重二枚盛 2021円、1985円
全体重量:363グラム※一枚盛、容器含む
うなぎ重量:132グラム

はじめは吉野家。牛丼同様、本物のうまさにこだわっている同店の最大の特長は、肉厚大判であること。鰻の重量は松屋の1.7倍、すき家の1.8倍です。白身は厚みと弾力を感じ、皮身や脂身のある中間層(白身と皮身の間)にもしっかりとした存在感があります。

そして嬉しいのが、鰻の強さに負けない味付けや焼き具合。滋養豊富な鰻の頭を煮詰めてうま味を抽出したエキスを加えたコクのある特製たれを大判うなぎにくぐらせて四度焼きしているのです。とにかく鰻をがっつり食べたいという人は、吉野家一択でしょう。土用の丑の日に向けてテイクアウトやECサイト販売で値引きセールを実施していますから、そちらも要チェックです。

【セール情報】
・土用の丑の日7月24日(水)を含む7月20日(土)から7月29日(月)の期間中に「鰻重」、「鰻皿」を事前にテイクアウト予約に限り10%割引
・吉野家公式通販ショップ他 EC モール店舗で8月7日10時まで夏季限定商品「冷凍うなぎ蒲焼」を通常価格より最大 20%オフ

◆松屋:こだわりの4度漬け4度焼き。もっとも上品な印象

うな丼980円
うな丼ダブル1680円
うな丼トリプル2380円
全体重量:318グラム※うな丼、容器含む
うなぎ重量:78グラム

続いては、松屋。今年は品質強化のためにタレと焼き方をアップデートを実施。うなぎの旨味を引き出す特製のうな丼タレを刷新し、漬けて焼いてを4度繰り返すという焼き方にもこだわりがあると言います。見た目は確かに柔らかそうで、3社の中ではもっとも上品な印象を感じました。

食べてみると、全体的にはさっぱりとした味わい。脂感がひかえめで、白身ならではのふんわりとした食感が特長です。鰻を軽やかに食べたい人には喜ばれそうな食べ心地です。また、まとめ買いやモバイルクーポンでの購入が安くなりますから、家族や友人などと一緒に買う場合はお得だと覚えておきましょう。