フィリピン・パラワン島を訪れたフェルディナンド・マルコス大統領。大統領府提供(2024年6月23日撮影・提供)。(c)AFP PHOTO / Presidential Communications Office

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【AFP=時事】フィリピンのフェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領は23日、南シナ海(South China Sea)における中国との領有権争いについて、中国の「違法行為」に抗議するだけでなく、「それ以上のことをする必要がある」との考えを示した。

 南シナ海では中比の艦船がたびたび衝突している。17日には、フィリピン海軍の船団がアユンギン礁(セカンド・トーマス礁、Second Thomas Shoal)に座礁させた軍艦に駐在する部隊への物資補給任務に当たっていたところ、中国海警局の船舶に囲まれ、刃物などを手にした隊員が乗り込んでくる事案が発生した。

 マルコス氏は記者団に、「われわれはこれまでに抗議を100回以上重ね、同程度の外交的措置も講じてきた」とした上で、「だが、それ以上のことをする必要がある」と述べた。ただ、具体的な措置については言及を控えた。

 17日の事案に関しては、「武器は使用されていないが、中国軍による意図的かつ違法な行為だった」と語った。同事案では、フィリピン兵1人が指を失うけがを負っている。

【翻訳編集】AFPBB News

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