『ミヤネ屋』と『ゴゴスマ』視聴率バトルに異変。“MCのブランドイメージ”で分かれた明暗
![番組公式ホームページより](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/2/0/20b1e_963_ea812d67_0da8303e-m.png)
◆共にローカル番組から始まり全国ネット化
両番組の視聴率の勝敗にはテレビ関係者たちの視線が注がれ続けているが、このところ動きが生じている。『ミヤネ屋』の視聴率がジリジリと後退している。関東で『ゴゴスマ』の数字を下回ることが増え、お膝元の関西でも敗れる日が目立つようになった。
『ミヤネ屋』は大阪の読売テレビの制作。2006年に関西のローカル番組として始まり、08年には関東でも放送されるようになって、全国ネット化が達成された。
一方の『ゴゴスマ』は名古屋のCBCテレビによる名古屋ローカルの番組として2013年にスタート。15年からは関東、21年からは関西でも流れるようになって、やはり全国ネットになった。MCは石井亮次氏(47)だ。
当初、両番組の関東での対決は『ミヤネ屋』の圧勝だった。『ゴゴスマ』は関東に進出した直後の2015年10月4日、世帯視聴率0.9%という歴史的低数字を記録してしまう(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。まるでNHK Eテレの語学番組並みである。「関東からの撤退もあり得る」とみるテレビ関係者もいた。
しかし、『ゴゴスマ』は関東でも徐々に人気が上昇。2017年10月4日には世帯視聴率5.4%をマークし、同4.7%だった『ミヤネ屋』を初めて勝った。
◆昨年の同時期と比べれば“明らかに逆転”
以後、両番組の視聴率の差は少しずつ縮まり、昨年6月までにはほぼ互角と呼べるまでになった。一方で関西は地元の『ミヤネ屋』の優勢が続いていた。以下、昨年6月23日の視聴率である(ビデオリサーチ調べ)
■関東
『ミヤネ屋』個人2.4%(世帯4.7%)
『ゴゴスマ』個人2.0%(世帯4.0%)
■関西
『ミヤネ屋』個人2.3%(世帯4.9%)
『ゴゴスマ』個人2.0%(世帯3.9%)
この均衡が最近、崩れつつある。『ミヤネ屋』が関東と関西でともに負ける日が珍しくなくなった。以下、今年6月20日の視聴率である。
■関東
『ミヤネ屋』個人2.0%(世帯4.2%)
『ゴゴスマ』個人2.4%(世帯5.0%)
■関西
『ミヤネ屋』個人1.8%(世帯3.6%)
『ゴゴスマ』個人2.0%(世帯3.9%)
どちらの番組も政治、事件、芸能、天気を扱い、取材力にも大きな差異が見られない。番組のカラーは好対照だが、これは従来通りである。
『ミヤネ屋』の宮根氏は攻めの姿勢で、ときに語気を強める。コメンテーターも梅沢富美男(73)、アンミカ(52)らファイタータイプが目立つ。全体的には宮根氏のトークショーの色合いが強い。
一方、『ゴゴスマ』のコメンテーターはますだおかだの岡田圭右(55)や元A.B.C-Zの河合郁人(36)ら大半が穏健。石井氏もソフトで、声を荒げない。全体的には石井氏を中心とする井戸端会議的な色合いが強い。
◆喫煙問題、失言…宮根氏への強まる逆風
この1年で何が変わったかというと、宮根氏への逆風だ。今年3月20日、ドジャース・大谷翔平選手(29)が出場したMLB開幕戦「ドジャース−パドレス」を取材するため韓国を訪れた宮根氏が、ソウルの屋外喫煙禁止区域内で電子たばこを吸った。その姿を誰かが撮影し、X(旧ツイッター)に投稿。この映像によって宮根氏が猛批判された。