若葉竜也(左)と杉咲花

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 春ドラマが次々と最終回を迎えている中、6月24日まで引っ張るのが「アンメット−ある脳外科医の日記−」(フジテレビ/カンテレ制作)だ。後半に入って視聴率が上がり始めると、主演の杉咲花(26)を支える脳外科医を演じる若葉竜也(りゅうや=34)の評価も急上昇している。

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 今期、視聴率No.1の日曜劇場「アンチヒーロー」(TBS)は全10話で、16日に最終回の放送を終えた。木村拓哉(51)が主演の「Believe−君に架ける橋−」は全9話で、20日が最終回だった。一方、「アンメット」は、最近では珍しい全11話だ。民放プロデューサーは言う。

若葉竜也(左)と杉咲花

「放送回数を増やして正解でした。『アンメット』の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)は、4月15日の初回6・0%を皮切りに、第2話から第6話まで5%台。ところが、第7話で6・0%に戻すと、以降は6・2%、6・3%、6・4%と数字を上げてきました。24日の最終回でどこまで上がるかが注目されています。それと同時に若葉の評価も急上昇で、前クール『不適切にもほどがある!』(TBS)の河合優実(23)と同様、ブレイク候補No.1になりそうです」

 初回放送の朝、番宣のため「めざましテレビ」に杉咲や生田絵梨花(27)とともに出演した若葉は、めざましくんから「緊張しない方法ってある?」と聞かれた。すると「特にないです」とあまりに素っ気なく答えたため、“令和のエリカ様”などと報じられたのだが……。

「ドラマが進むにつれ彼の評価は一変しました。これまであまり見なかった顔ですが、独特の存在感を持ち、イケメンといえばイケメン、そして確かな演技力。もちろん杉咲との熱愛報道もプラスに働きました」

若葉を変えた杉咲

 2人に熱愛報道が出ると、デイリー新潮は6月3日に「杉咲花、若葉竜也と熱愛報道に関係者は『ああ、やっぱりね』このまま結婚も、唯一の心配事は」との記事を配信。若葉が大衆演劇の役者の息子として生まれ、“チビ玉三兄弟”として人気者だった過去について報じた。

「子役の頃はNHKの大河ドラマなどにも出演していましたが、大人になるにつれ人気ドラマから遠ざかっていきます。ドラマの公式ホームページでは《やっぱり僕はひっそりと暮らしていたいですね。有名になる事とか、ブレイクとか、本当に興味がないんだと思います》と語っています。そんな彼を変えたのが、恋人と報じられた杉咲です。彼女がヒロインを務めたNHKの朝ドラ『おちょやん』などで共演を重ね、『アンメット』では相手候補に若葉の名が上がっていることをプロデューサーから聞いた杉咲が、自ら直接電話をしてオファーしたそうです」

 それだけに息の合った演技を見せている。

「演じていることを全く感じさせない杉咲の神がかった演技に、若葉も感じるところがあるのでしょう。共鳴するかのようにお互いの演技を高めています。第9話のラストでは杉咲と若葉の2人だけで14分間もの長回し一発撮りを見事にやってのけ、視聴者の感動を呼びました。ネット上では古くからの若葉ファンから『世界に知られてしまったか』という声が上がって話題にもなりました」

 14分のワンカットについて、彼はこう語っている。

塩対応は変わらなくても

《照明部、撮影部、録音部、演出部という各部署が力をあわせていろんなアイデアを出して一致団結できたなと思います。撮影前のリハーサルでは数十人のスタッフが輪になって芝居を確認して1カットのために1時間以上セッティングして全員緊張してカメラがまわる。最高に贅沢な時間でした》(公式ホームページより)

 その一方で、自身が売れっ子になってきたことについて感謝はしつつも、《近所のコンビニの店員さんに顔がバレたくらいですかね(笑)。あまり外出しないので、実感みたいなのはあまりないです》(同前)と相変わらずそっけない。

「塩対応は相変わらずですが、心配はないでしょう。彼のInstagramを見ると《タツヤ じゃなくて リュウヤ/たつや じゃなくて りゅうや》とあります。自分の名前を知ってもらいたいわけです。役者の仕事はみんなに顔と名前を知ってもらい、見てもらうことですからね。本人も十分わかっているのだと思います。おそらく今は、7月期ドラマのゲスト出演や10月期ドラマのメイン役のオファーが相次いでいるはずです」

 さて、「アンメット」もいよいよ佳境だ。ミヤビ(杉咲)の症状は悪化しているが、その原因は医学的に人がメスを入れてはならない領域(ノーマンズランド)にある。三瓶(若葉)はミヤビを救うため手術の練習を繰り返すが、彼女は「手術はしない」と言い張っている。

「ほとんどのドラマが最終回を迎えた後にクライマックスが待っています。また、第10話のラストでも、杉咲が倒れるシーンに合わせて、あいみょん(29)が歌う主題歌のピッチを変えるという禁断の手法を取っていました。その辺の編集も注目です。当初、SNS上でも話題になった杉咲の大食いシーンが、ラストに見られるといいですね。さらに、あまり見られなかった若葉の笑顔が加われば、話題性は十分。カンテレの作戦勝ちでしょう」

デイリー新潮編集部