バトルに発展?(左=粗品、右=キムタク)

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 元「雨上がり決死隊」の宮迫博之(54)に「勘弁して。もう負けでいいです」と“白旗”を上げさせた、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品(31)。止まらぬ“口撃”の次なるターゲットに挙げたのは元SMAPの木村拓哉だった。ところが、来たるべきキムタクとの舌戦に身構えるより、業界関係者の多くは「これで騒動は収束する」と予測しているのだった。

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 6月13日に更新された「千原兄弟」千原せいじのYouTubeチャンネル「せいじんトコ」に出演した粗品は、せいじから「つぎ誰?」と訊ねられると、「芸人じゃないんですけど、キムタク」と回答。その理由を、テレビ局ですれ違った際、“挨拶したのに無視された”からだと説明した。

バトルに発展?(左=粗品、右=キムタク)

粗品はキムタクについて『(身長が)メッチャ小さかった』と話したものの、宮迫さんの時と比べると、まだ“小手調べ”といった感じを崩していませんでした。ただキムタクをディスるなんて、粗品の言うとおり『あんまり言ってる人おらん』状態で、“どこまでタブーに挑むのか”と固唾を飲んで見守っている業界人は多いと聞きます」(芸能ライター)

 実際、同チャンネルで粗品は「まだ(キムタクには)あんまりキレてない」と話した一方で、「結構、手ごたえを感じている」とも述べ、これから口撃がエスカレートする可能性について含みを残した。

 ところが民放キー局関係者らに話を聞くと、意外にも「キムタクの名前が出たことで、逆に安堵した」といった声が少なくないのだ。

「ストッパー」になっている超大物芸人

 民放キー局局員がこう話す。

粗品がどこまで本気かは分かりませんが、業界内では宮迫さんとのバトルの時のように“エスカレーションはしない”との声が大半です。そもそも『元芸人』で現在は『ユーチューバー』の宮迫さんに対し、木村さんはいまも第一線で活躍するトップ俳優。粗品も同じテンションで罵るわけにはいかず、おのずとセーブも働く。なにより、木村さんと吉本の大先輩である明石家さんまさんが昵懇の仲であるのは周知の事実で、木村さんの背後に控えるさんまさんの存在が強力な“ストッパー”になっている」

 キムタクとさんまは2002年のドラマ「空から降る一億の星」での共演をキッカケに親交を深め、いまや「家族ぐるみの付き合い」なのは知られた話だ。さんまはかつて自身のラジオ番組で、キムタクとの仲について「墓場まで持っていく話をお互い交換しあって、それで友情が築かれている」と冗談めかして話したが、お互いの家を行き来するほど親密な間柄であることを公言している。

「さんまさんは粗品と宮迫さんのバトルに関して、『(宮迫がもう)吉本じゃないっていったって、お笑い芸人は先輩・後輩やから。だから先輩に対してああいうことを言うっていうのは、本当は間違いやねんけども』とラジオ番組で苦言を呈したことがあった。さらに『今度、粗品に会うたら、聞いてみようと思って。どういう意図か。俺が言うなら言うで』と仲裁に入る意思を示すなど、いまや粗品を諫めることのできる数少ない大物芸人の一人と見られています」(同)

「芸人は負けろ!」

 さらに宮迫の時と違って、騒動が過熱しそうなら“鎮火”に動くつもりでいる関係者たちの存在も無視できないという。

「業界内で木村さんやさんまさんが矢面に立つ事態だけは“避けるべき”と考えている人間は多い。テレビ関係者だけでなく、吉本芸人でもそう。とくに“粗品とさんまさんのバトルに発展するのは絶対阻止する”構えの吉本の若手芸人は少なくないと聞いています」(番組制作関係者)

 実際、粗品と宮迫のバトルがヒートアップしていた当時、吉本所属のお笑いコンビ「ミキ」の亜生が、粗品のYouTube番組に出演。冒頭から「みんな思ってること、今日オレがお前に全部ブツけたるわ」と宣言し、粗品のことを単なる「コミュ障」だと一刀両断。一連の過激な言動も粗品の「破綻した人格」に起因すると指摘しただけでなく、さらに“攻撃一辺倒”の粗品に対し、「(芸人は)負けろ、負けんねん。下に下にいけ」と諭す場面もあった。

粗品も今回は、周囲の反応が宮迫さんの時とは違うことを感じているはずで、芸人仲間や仕事関係者からの反発を承知でこのまま突き進むとは思えない。キムタクにケンカを吹っ掛けたというだけでも前代未聞の出来事で、実際に口撃に移らなくても粗品の株を下げることはない。粗品が本当に見境なく噛みつく“狂犬”などでなく、獲物を見定める“猟犬”であると証明してほしい」(同)

 粗品は芸人としての“オチ”をどう付けるのか。

デイリー新潮編集部