山形放送

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山形県西川町の月山で11、タケノコ採りをしていた73歳の男性がクマに襲われました。当時の緊迫した状況について12日、地元の猟友会のメンバーに聞きました。襲われた男性は右腕にかみついてきたクマを殴って応戦しましたが、クマは再び向かってきたということです。

西川町志津の月山スキー場・姥沢駐車場付近の山中で11日午後、川西町の73歳の男性がクマに襲われ、右腕や下腹部をかまれました。県内ではことし初のクマによる人的被害となりました。猟友会のメンバーに当時の状況を聞きました。

県猟友会・悪七美男副会長「自分の仲間に現場に行ってもらった。道路脇から約10メートルぐらいの場所でやられている。川西町の男性はネマガリダケの状況を見に道路からやぶの中に入っていった。クマもネマガリダケが好物。入っていったらクマの方から襲ってきた」

襲われた現場の近くにはクマのフンがあったといいます。クマは男性の右腕と下腹部にかみつきました。

県猟友会・悪七美男副会長「パクっと右腕をくわえて、離したから歯の跡がしっかり付いていた。かなり血が出ていた」

男性が必死で殴りつけるとクマは一旦後ろに逃げましたが、再び向かってきたといいます。

県猟友会・悪七美男副会長「男性の立ち位置が斜面の上だったからクマの方が下だったから、足で蹴飛ばすとクマは離れていった。男性が上にいたから良かった、クマが上だったらもっとやられていたと思う」

男性は自力で山を出て、通りかかったドライバーに助けを求め、その後、病院に搬送されました。
現場周辺は毎年、クマの出没が多い場所だということです。今回の人的被害を受け、西川町は現場付近にのぼりを設置し、クマへの注意を呼びかけることにしています。