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映画『ミッション:インポッシブル』シリーズは、主演トム・クルーズによる命懸けスタントが見どころの一つ。世界一高いビルをよじ登ったり、潜水シーンでは6分間の息止めに挑んだり、フルスピードのバイクに乗ったまま崖から飛び降りたり、常人では遂行不可能な任務に挑戦してきた。

そんなトムにも当然ながら家族がいる。いくら世界的アクションスターだとはいえ、命を落としかねないスタントを行なっていたら家族だってヒヤヒヤするものだろう。トムによれば、かつてトムのお母さんは、息子が行ったスタントの中で唯一肝を冷やしたものがあるのだという。トムは2023年2月、米でこのエピソードを披露し、会場を笑わせていた。

「お母さんに、『ローグ・ネイション』で僕が飛行機の側面にしがみついているところを見せたんです。母は“ハニー、飛行機にしがみついているのはあなた?”って感じでした。僕は“そうだよ、母さん”と答えました。そしたら、“あらまぁ。言わないでくれてよかった”って言ってましたね。“知らなくて良かった!”って。」

トムが言及したスタントは、シリーズ第5作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)冒頭のシーン。猛スピードで離陸する軍用機に生身のまましがみつくという驚異のスタントをやってのけているのだ。トムはスタントマンやCGを一才使わず、命綱も数本のワイヤーのみだったという。

トムは、『ローグ・ネイション』でのスタントをお母さんに伝えたタイミングについて「これは事後報告が正解でした」と笑顔で語っている。上の映像内でも撮影前夜は「不安で眠れなかった」と話していたトム、家族に相談したら止められると思っていたのだろうか。

ちなみに、2017年に逝去したトムのお母さんは、幼いトムに「人生でやりたいことは自分で考えなさい」とよく伝えていたそう。トムは「母は僕がやること全てを止めませんでした。それが励みになったんです」と母親との思い出を語っていた。

『ミッション:インポッシブル』シリーズは第8弾に突入。まさに現在、撮影が実施されているところだ。果たして次はどんな命懸けスタントに挑むのだろうか。

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