「intra-mart」(公式Webサイト)

NTTデータ イントラマートは6月4日、企業向けローコード開発プラットフォーム「intra-mart」に生成AI組み込み機能、直観的な画面デザイン編集機能、Excelファイルでのアプリケーション作成機能などを実装した最新版「2024 Spring」のリリースを発表した。

○生成AI連携機能に加え「レイアウトモード」やExcelファイルを即アプリ化できる機能

「intra-mart」は、Webブラウザ上で部品化された機能を組み合わせ業務アプリケーションを開発するローコードプラットフォーム。アプリケーション画面作成ツール「IM-BloomMaker」や業務ロジック開発ツール「IM-LogicDesigner」、入力フォーム作成ツール「IM-FormaDesigner」などの複数のツールを活用し、効率的に業務アプリケーションを作成できる。最新バージョン「2024 Spring」では、新規に生成AIと連携するモジュール「IM-Copilot」を追加。「intra-mart」で開発したアプリに生成AI機能を組み込むことが可能になる。

「intra-mart」生成AI活用の業務システム利用イメージ(同社資料より)

アプリケーション画面作成ツール「IM-BloomMaker」には、画面デザイン専用の「レイアウトモード」が追加されており、デザイナのタイプを選択することで部品配置や操作に特化したレイアウトを簡単に作成できるようになる。同モードでは、プログラミングやHTMLの知識も不要で画面デザインを自由に試作でき、変数やコードベースの動作を設定する「デベロップモード」へとそのまま切り替えられる。

「intra-mart」の「レイアウトモード」利用イメージ(同社資料より)

テンプレートからのアプリケーション作成や開発済みアプリケーションの一元管理が容易に行える「Accel Studio」の機能も強化。従来のテンプレートからアプリケーションを生成できる機能に加え、新規にデータ入力されたExcelファイルをアップロードするだけでアプリケーションを作成できる「データ起点テンプレート」が備わる。Excelのアップロードとクリックベースの操作で実用性ある業務アプリケーションを量産できる仕組みだ。

「Accel Studio」でExcelファイルからアプリケーションを作成するイメージ画像(同社資料より)

同社は、今後言葉による指定で業務フローのロジックを生成する機能やログデータを用いて生成AIがシステム改善の提案を行う機能の来春以降の実装を目指すなど、AIによる機能改善に注力している。