『あぶない刑事』こだわりが詰まったタカ&ユージのプライベートスペースにはファンが喜ぶ小道具も
公開中の映画『帰ってきた あぶない刑事』で、8年ぶりにスクリーンに帰ってきたタカ(舘ひろし)&ユージ(柴田恭兵)。探偵として再出発した2人の事務所が住居を兼ねていることもあり、これまで描かれてこなかった2人のプライベートスペースが明らかになっている。(以下、作品の内容に一部触れています)
定年退職し刑事を引退した後、ニュージーランドで探偵として第2の人生を送っていたが、問題を起こして“出禁”になり、横浜で改めて「T&Y探偵事務所」を始めることになったタカとユージ。依頼人として事務所を訪れる彩夏(土屋太鳳)が寝泊まりすることになるリビングらしきスペースは、本編でも度々登場するが、その隅々にはタカ&ユージのイメージを損なわないようこだわり抜かれた世界観が詰まっている。
例えば、ニュージーランドから戻ってきて間もない感を演出すべく、所々に荷解きされていない段ボールが散乱しつつも、ニュージーランドの国鳥キーウィや羊の置物、ホテルの名が入った時計が置かれていたりする。棚には8年間の「T&Y探偵事務所」の実績を示す仕事のファイルなどが並べられ、空白の期間も背景として描かれている。加えて、暖炉の上にはタカとユージの覆面パトカーであるレパードのミニカーと、ファンにはたまらない小ネタまで用意されている徹底ぶりだ。
また、入り口付近にはキッチンと対面式のカウンター席が。タカとユージがウイスキー片手に過ごしたり、永遠の後輩キャラ・透(仲村トオル)が事務所に出入りする際などに登場するが、入り口脇の棚には、神奈川県公安委員会発行の「探偵業届出証明書」が鷹山と大下それぞれの名で飾られていたり、ガラス張りのドアに描かれている事務所ロゴには弾痕が散りばめられているなど、ここでも2人らしさが感じられる。
インタビューでも、舘が「プライベートな空間に入ったのは初めて」と語る通り、初の試みとなったプライベートスペースの公開。絶妙にオシャレで2人らしい適度な生活感で、刑事としてではない“タカ&ユージ”の新たな一面を伝える役割を果たしている。(高橋理久)