結成16年以上の漫才賞レース『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』第2回大会で王者に輝いたお笑いコンビのガクテンソクが18日、東京・台場のフジテレビで生放送終了後に優勝会見に臨み、喜びを語った。

ガクテンソクのよじょう(左)と奥田修二


2010年に『M-1グランプリ』が終了し、憧れだった劇場「baseよしもと」が閉館したことで、本気で解散も考えたという2人。その後『M-1』で結果が出ず、『THE SECOND』でも昨年ファイナリストに進出できなかったが、今年見事チャンピオンになることができた。

この勝因を聞くと、奥田修二は「去年はマシンガンズさんに負けたんですけど、大阪だとああいう漫才師の人と会ったことがなくて。でも、ああいう人がすごくウケてるっていうのを見た時に、凝り固まった漫才観を取っ払うことができたんです。それで東京の舞台にいっぱい出させていただけたのが、良かったなと思います」と分析。

よじょうは「去年早めに負けたんで、正直ネタのストックがあったんです。そこから選べる状態にあったというのが、大きいかなと思いますね。だから直前に“このネタやる予定なかったけどやろう”というのもできたんです」と、グランプリファイナル1回戦のネタを急きょ変更できた背景を明かし、「ネタ数の余裕があったのは、だいぶデカいですね」と、心境を明かした。

そんな『THE SECOND』という大会について、よじょうは「語弊ありますけど、M-1みたいにギスギスしてない(笑)。(出場者)みんなが“良かったな”とか“次頑張ってくださいよ”と声をかけるのが普通の状態になってるんで、自分らだけうれしいという感じがしないですね。最後に決勝出ていく時も、金属バットとかラフ次元とかが“頑張ってください”と言ってくれて、こっちも“行ってくるわ”って出ていくので、本当に緊張が和らぐんです」と、タイマン形式ならではの特性を紹介。

奥田は、6分というネタ時間について「絶妙に面白いですよ。M-1は4分なので短距離走なんですけど、こっちは中距離走なんでスポーツが違うんです。絶対息継ぎがいるので、M-1みたいに6分やっちゃうとお客さんはたぶんしんどい。そうなったときに、どこで息継ぎをネタに入れるのか、いろいろ考えることができるんで、すっげぇ楽しいです」と、その醍醐味を語った。

○『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』第2回大会・グランプリファイナル結果

<1回戦>

●ハンジロウ:271点

◯金属バット:291点

●ラフ次元:255点

◯ガクテンソク:288点

●ななまがり:268点

◯タモンズ:269点

●タイムマシーン3号:273点

◯ザ・パンチ:284点

<準決勝>

◯ガクテンソク:283点

●金属バット:273点

●タモンズ:264点

◯ザ・パンチ278点

<決勝>

●ザ・パンチ:243点

◯ガクテンソク:294点