アップルの新しいiPad Airが発表!13インチ(M2)と11インチ(M2)の2機種

Appleは7日(現地時間)、オンラインにて発表会「Apple Event - Let Loose.(何でもあり)」を開催し、同社のタブレット「iPad」シリーズの同社のミッドレンジモデル「iPad Air」の新製品「13インチiPad Air(M2)」および「11インチiPad Air(M2)」を発表しています。日本を含む29の1次販売国・地域では2024年5月15日(水)に発売され、価格はアメリカでは13インチiPad Air(M2)が799ドル(約124,000円)から、11インチiPad Air(M2)が599ドル(約93,000円)からとなっています。

すでに同社の公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)では予約販売が開始されており、日本での価格(金額はすべて税込)はAppleの公式Webストアでは13インチiPad Air(M2)のWi-Fiモデルの128GBが128,800円、256GBが144,800円、512GBが180,800円、1TBが216,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの128Bが154,800円、256GBが170,800円、512GBが206,800円、1TBが242,800円。

また11インチiPad Air(M2)のWi-Fiモデルの128GBが98,800円、256GBが114,800円、512GBが150,800円、1TBが186,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの128GBが124,800円、256GBが140,800円、512GBが176,800円、1TBが212,800円。補償サービス「Apple Care+ for iPad」は13インチiPad Air(M2)が分割払いで850円/月(24カ月で総額20,400円)または一括払いで16,800円(2年間)、11インチiPad Air(M2)が分割払いで650円/月(24カ月で総額15,600円)または一括払いで12,800円(2年間)とのこと。

その他、ペン入力「Apple Pencil」は「Apple Pencil(USB-C)」に加えて同時に発表されて同じく5月15日に発売される「Apple Pencil Pro」に対応しており、価格はApple Pencil(USB-C)が13,800円、Apple Pencil Proが21,800円で、新しいiPad Air用の「Magic Keyboard」(ブラック、ホワイト)や「Smart Folio」(チャコールグレイ、ライトバイオレット、デニム、セージ)も販売され、Magic Keyboardは13インチiPad Air(M2)向けが59,800円、11インチiPad Air(M2)向けが49,800円、Smart Folioは13インチiPad Air(M2)向けが17,800円、11インチiPad Air(M2)向けが13,800円。

なお、Wi-FiモデルはApple以外からも量販店やソフトバンクの携帯電話サービス「SoftBank」より販売され、Wi-Fi+Cellularモデルはオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)となり、こちらはApple以外からはヨドバシカメラやビックカメラなどの「Apple Premium Reseller」の一部店舗およびECサイトなどのほか、NTTドコモやKDDIおよび沖縄セルラー電話の携帯電話サービス「au」、SoftBankといった移動体通信事業者(MNO)より販売され、MNOではそれぞれAppleとは異なる価格となります。


新しいiPad Airはこれまでひと世代ごとに1モデルだったのに対して初めて13インチと11インチの2モデルとなり、同時に発表された新しいiPad Proと商品名の命名規則も揃えられ、新たにチップセット(SoC)を冠した商品名である13インチiPad Air(M2)と11インチiPad Air(M2)と、SoCは「Apple Silicon」の「M2」を搭載し、同社のパソコン「MacBook」シリーズの「MacBook Pro」と「MacBook Air」の関係性に近くなっています。一方、全体的な製品コンセプトは2022年3月に発売された前機種「iPad Air(第5世代)」を継承しています。

そのため、iPad Proシリーズのようにディスプレイの回りの縁(ベゼル)が狭くなっているものの、顔認証「Face ID」には対応せず、本体側面の電源キー(トップボタン)部分に指紋認証「Touch ID」を搭載し、充電・外部接続端子はUSB-Cを採用しています。サイズは13インチiPad Air(M2)が約280.6×214.9×6.1mm、11インチiPad Air(M2)が約247.6×178.5×6.1mm、質量は13インチiPad Air(M2)のWi-Fiモデルが約617g、Wi-Fi+Cellularモデルが約618g、11インチiPad Air(M2)のWi-Fiモデルが約462g、Wi-Fi+Cellularモデルが約462g。


特に11インチiPad Air(M2)は前機種のiPad Air(第5世代)やその前の「iPad Air(第4世代)」と大きさが同じながらも再設計されたことによって抜群に持ち運びやすくなって外出先での仕事に最適になっているとのこと。より大きな画面を求める人に向けて新しく13インチモデルが用意され、11インチモデルと比べ30%広い表示領域を提供し、大画面でスペースをさらに広く使ってフリーボードのようなアプリでアイデアを書き留めたり、iPadOSのSplit Viewを使って複数のアプリを表示できます。

ディスプレイは13インチモデルが約12.9インチ2732×2048ドットIPS液晶「Liquid Retinaディスプレイ」(約264ppi)、11インチモデルが約10.86インチ2360×1640ドットIPS液晶「Liquid Retinaディスプレイ」(約264ppi)を搭載し、広色域(P3)やTrue Tone、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、1.8%の反射率に対応し、明るさは13インチモデルが600nit、11インチモデルが500nitsの輝度に対応。本体色は両機種ともにスペースグレイおよびブルー、パープル、スターライトの4色展開。








またM2(4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engine)になったことで前機種のiPad Air(第5世代)が搭載していたM1と比べてパフォーマンスの大きな飛躍をもたらし、より高速なメモリー帯域幅の組み合わせによって新しいiPad Airは幅広い生産性タスクやクリエイティブなタスクにおいてM1を搭載した前世代のiPad Airよりも50%近く高速だとのこと。なお、内蔵メモリー(RAM)は8GBを搭載し、USB-C端子はUSB 3.1 Gen2(最大10Gb/s)やDisplayPortをサポート。

カメラは前面に約1200万画素CMOS/超広角レンズ(F2.4、画角122°)の「FaceTime HDカメラ」が横の縁に配置され、FaceTimeで友人や家族とつながる場合でも、キーボードを取りつけてiPad Airを使ってビデオ会議に参加する場合でも最も良く使う向きになっていて最適なほか、機械学習(ML)を使って自動的に全員が視野に収まるようにするセンターフレームを提供します。また背面には約1200万画素CMOS/広角レンズ(F1.8、5P)を搭載し、Focus PixelsやLive Photos、スマートHDR4、4K動画撮影(60fps)、1080pスローモーション動画撮影(240fps)などに対応。


らにデュアルマイクはカメラと同調して機能するよう設計されており、使われているカメラから音を拾って気が散る周囲の雑音を最小限にし、空間オーディオに対応した横向きのステレオスピーカーも備えており、特に13インチモデルは音楽や映像といったコンテンツを楽しむのに最適な2倍の低音を響かせて一段と優れた音質をもたらします。各部位はこれまでのiPad Proと同様にトップボタンや音量調節ボタン、デュアルスピーカー、デュアルマイク、USB-C端子、磁気コネクター、Smart Connectorで、同梱品はiPad Air本体のほか、USB-C充電ケーブル(1m)と20W USB-C電源アダプタなど。

その他の仕様では、Wi-Fi 6EやMIMO、HT80に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(同時デュアルバンド2.4GHz/5GHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.3、電子コンパス、iBeacon、3軸ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、環境光センサーに対応。またWi-Fi+Cellularモデルでは位置情報取得(A-GNSS:GPS・GLONASS・Galileo・QZSS・BDS)に対応。OSはiPadOS 17がプリインストール。



Wi-Fi+CellularモデルではSIMとしてeSIMに対応し、nanoSIM(4FF)カードなどのSIMカードスロットは非搭載で、日本向け製品は13インチiPad Air(M2)が「A2903」、11インチiPad Air(M2)が「A2899」で、それぞれの対応周波数帯は以下の通り。バッテリーはともにリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー内蔵で、容量は13インチiPad Air(M2)が36.59Wh、11インチiPad Air(M2)が28.93Whとなっており、それぞれWi-Fiでの利用で最大10時間、携帯電話ネットワークでの利用で最大9時間。

5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n26、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n70、n71、n75、n76、n77、n78、n79)4
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、48)
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)

Apple Pencil ProはApple Pencilの体験を一段と向上させるさらに多くの魔法のような機能やパワフルな新しい操作を備えており、軸に内蔵された新しいセンサーはスクイーズ(指で強く押した状態)を感知してツールパレットを表示できるため、創作活動を妨げることなくツールや線の太さ、色のすべてを素早く切り替えられ、独自の触覚エンジンはスクイーズやダブルタップ、図形認識でスナップしたりすると、確認として軽いタップを返して直感的な体験をもたらしてくれます。

またジャイロスコープによってApple Pencil Proを回転させて、使用しているツールを正確にコントロールでき、軸を回転させると、ペンと紙のように形の異なるペンツールとブラシツールの向きを変えることが可能で、Apple Pencilのホバー機能を使うと、ペン先がディスプレイに触れる前にツールの正確な向きを見ることができます。さらにApple Pencil ProはApple Pencilで初めて「探す」に対応し、Apple Pencil Proを置き忘れた場合に見つけられるようになり、新しいマグネットのインターフェイスを通じてiPad Proの側面でペアリングや充電、保管ができます。







一方、新しいiPad Airはフローティングデザインで内蔵トラックパッドやバックライトキーボードを備え、パススルー充電に対応したUSB-C端子を搭載してiPad Airの前面と背面を保護してくれるMagic Keyboardに対応しており、ブラックとホワイトの2色があり、またiPad Air用の新しいSmart Folioはマグネットで取りつけられ、柔軟性を高める複数の表示角度に対応し、チャコールグレイおよびライトバイオレット、デニム、セージの4色がラインナップされていてiPad Airの仕上げを引き立ててくれます。







記事執筆:memn0ck


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