桜花賞に出走予定のコラソンビート(撮影:下野雄規)

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 今週の日曜日は、阪神競馬場で桜花賞(GI)が行われます。

 昨年の桜花賞はリバティアイランドが単勝1倍台で一強ムード。結果もリバティアイランドが後方から異次元の末脚を繰り出し快勝。その後、三冠牝馬にまで上り詰めたのは記憶に新しい事と思います。

 しかし、今年の桜花賞は昨年とは違い大混戦。金曜日時点の想定オッズは6頭が単勝10倍以下となっています。

 上位人気が有力なのは阪神JF(GI)を制したアスコリピチェーノ、前走クイーンC(GIII)で重賞初制覇と勢いに乗るクイーンズウォーク、阪神JFで2着と好走したステレンボッシュ、アルテミスS(GIII)を快勝しそれ以来の実戦となるチェルヴィニア、チューリップ賞(GII)を目の覚めるような末脚で優勝したスウィープフィート、阪神JFで3着と結果を残しているコラソンビートなどがいます。

 ただ、上位人気馬以外にも楽しみな馬が出走しており、エルフィンS(L)でスウィープフィートを負かしたライトバックやフェアリーS(GIII)勝ち馬のイフェイオン、チューリップ賞2着馬のセキトバイーストなどがいます。

 多くの馬にチャンスがありそうな印象で、高配当にも期待ができそうです。その反面、これだけの混戦ですので馬の取捨選択にはかなり頭を悩ます事になりそうです。

 そんな大混戦の桜花賞で、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆態勢万全で上位争いの期待大

 今週の桜花賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるコラソンビートでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 コラソンビートは昨年6月の東京で行われた新馬戦でデビューし3着。このレースはサウジアラビアRC(GIII)2着馬のボンドガールが1着。2着がチェルヴィニア。さらに4着のマスクオールウィンはフェアリーSで2着に入っていますし、6着のキャットファイトはアネモネS(L)で優勝するなど、ハイレベルなメンバーを相手にしての結果。そこで3着というだけでコラソンビートがいかに高い能力、素質を備えているかが分かります。

 その後は未勝利、ダリア賞(OP)、京王杯2歳S(GII)と3連勝。特に京王杯2歳Sではレコードを更新する圧巻の走りで重賞タイトルを獲得。阪神JFでは馬場の真ん中から勝ち馬と並んで伸びてきましたが、ゴール前で脚色が鈍り3着。勝つ事はできませんでしたが、世代の一線級を相手に上位争いを演じた事は十分に評価できる内容と言えるのではないでしょうか。

 前走のフィリーズレビューでは早めに栗東へ入厩し調整。レースでは2着と勝ち切れていませんが、直線では差を詰めていましたし、前哨戦としてはまずまずの内容だったと言えそうです。

 前走後も栗東へ滞在しており、1週前追い切りではホープフルS(GI)2着馬のシンエンペラーとの併せ馬で先着し好気配。最終追い切りでも単走ながら軽快な走りでしたし、桜花賞へ向けて状態は上向いている印象です。これまでの実績から能力はこのメンバー相手でも通用するのは証明済み。状態面にも不安はなさそうですし、ここも上位争いが期待できそうです。