8歳古豪となった「白毛のアイドル」 大阪杯で史上5頭目の偉業にチャレンジ
史上5頭目の偉業なるか。「白毛のアイドル」ハヤヤッコ(牡8、美浦・国枝栄厩舎)が大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)でGI初制覇を狙う。
ハヤヤッコは父キングカメハメハ、母マシュマロ、母の父クロフネの血統。祖母は白毛一族の祖として知られるシラユキヒメ。ソダシやママコチャはいとこ、メイケイエールはいとこの子どもにあたる。
ここまで38戦6勝。2歳のデビュー当初は芝を走っていたが、4戦目からダートに切り替え、3歳時のレパードSで重賞初制覇。4歳時にブラジルC、5歳時にスレイプニルSを制するなど、ダート中距離路線で活躍した。そして6歳時に芝に再転向。函館記念で白毛馬では初となる芝ダート両方でのJRA重賞制覇を達成している。
その後は勝利に手が届いていないが、まだまだ一線級で戦えている。前々走の中日新聞杯では58.5kgのハンデも影響したのか、13番人気の低評価だったが、後方から大外を強襲。勝ったヤマニンサルバムには届かなかったものの、3/4馬身差の2着に食い込んだ。そして前走の金鯱賞でも後方からジワジワ伸びて4着に健闘。昨年の菊花賞を制したドゥレッツァからは僅かに0秒3差の力走だった。今回は一昨年の天皇賞(春)で15着に敗れて以来となるGIチャレンジ。相手が強化されるのでさすがに楽ではないが、末脚が生きる展開なら見せ場以上があっても不思議ない。
8歳以上でのJRA平地GI制覇となればカンパニー、ウルトラファンタジー、キンシャサノキセキ、グレイスフルリープに続く5頭目の偉業。記憶にも記録にも残る大金星を期待したい。