「ショウヘイが大丈夫であると願う」“盟友”の元通訳を失った影響に不安? ベッツが語った大谷翔平の現況
水原氏の説明を受け、大谷は「明らかにおかしくなった」という。(C)Getty Images
球界を騒然とさせたスキャンダルは、発覚してからありとあらゆる情報が飛び交っている。大谷翔平(ドジャース)の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関与していた疑いなどで球団から解雇された問題だ。
2018年から大谷と二人三脚で歩んできた水原氏。今月19日に本人が米スポーツ専門局『ESPN』の取材に応じ、昨年末に負債の肩代わりを大谷に依頼して連邦捜査局から捜査を受けているブックメーカーへの送金を行った説明したが、翌日に大谷の広報担当が否定。同氏も発言を撤回し、「翔平は賭け事にはまったく関与していない」と断言していた。
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まさに青天の霹靂と言える事態だ。この非常事態に20日に韓国・ソウルで行われたパドレスとの開幕戦後のロッカールームで、水原氏から直接聞かされた選手たちは何を想ったのだろうか。「チームの顔」とも言えるムーキー・ベッツは、米カリフォルニア州地元紙『Orange County Register』でナインへの影響を問われ、「それは人によるだろうね」と吐露。そして、自らの考えを明かしている。
「僕はそれほど野球に集中するのは難しくはなかった。とにかくショウヘイが大丈夫であることを願う。でも、結局はちゃんと自分自身の仕事をこなさないといけない。どんなカードが配られようが、僕らはプレーするしかないんだ」
米スポーツ専門局『ESPN』の最新のリポートによれば、水原氏がロッカールームで「申し訳ありません、謝罪します。自分にはギャンブルのトラブルがある」と告白した際に、何も知らなかったという大谷は別の通訳から事態を聞かされ、「様子が明らかにおかしくなっていた」という。それだけに精神的な影響は想像に難くない。
もっとも、大谷の弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者は「我々はショウヘイ・オオタニが大規模な窃盗の被害者であることを分かり、我々はこの問題を当局に引き渡している」と声明を発表。早々と騒動からの幕引きを図っている。
苦楽を共にしてきた“盟友”を失った影響は大谷に及んでいるのか。ドジャースは現地時間3月28日に本拠地ドジャースタジアムで行われるカージナルス戦でレギュラーシーズンを再開させるが、二刀流スターの一挙手一投足に注目が集まるのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]