【阪急杯予想】予想のカギを握るのは“リピーター” コース適性が勝負を左右する一戦
優勝馬には、高松宮記念への優先出走権が付与されるレースで、14年コパノリチャード、19年ミスターメロディが、このレースを使って本番を制したほか、21年レシステンシア、16年ミッキーアイルが2着。ほか15年のミッキーアイルなど3頭が3着しているように関連性の高いレースであると同時に、このコースはいわゆるリピーターが多いことでも知られている。コース適性も十分に考慮したい。
◎ダノンティンパニーは前々走の六甲アイランドS含め阪神競馬場芝1400mは2戦2勝。この時はスタートのタイミングがあわずに後方からの競馬となったが、朝日杯フューチュリティS3着のレイベリングを最後は突き放した。前走は初のオープン級挑戦にもかかわらず1番人気に支持されたが、内枠で痛恨の出遅れ。それでも最後はインから伸びかけたところを先に勝ち馬に入られてしまった。ここ2戦、スタートのタイミングが合わないのは少々気になるものの母は英国G1優勝馬で、サトノクラウンの全姉。スケールの大きな血統馬だ。
〇ウインマーベルは阪神C優勝馬。3歳時にはスプリンターズS2着もあってスピード能力の高い馬だが、1400mは[2-1-0-2]と守備範囲だ。昨年は枠順に恵まれなかったり、スタートで不利を受けたりと実力を発揮できるシーンが少なかったが、暮れの阪神Cは危なげないレース運びで完勝。しっかりと脚をためて瞬発力へと転化させたいタイプだけに阪神内回りコースはあっている印象だ。前走と同じ58kgなら、上位争いをしてくれるだろう。
▲アサカラキングは、前走の山城S含め、芝1400m戦は[2-0-0-0]。芝2000mの未勝利戦を勝ち、そのあとの青葉賞にもチャレンジした馬だが、祖母がフィリーズレビュー2着のキョウワノコイビトという血統でもあり、距離短縮が功を奏して現在3連勝中。しかも、この距離は阪神、京都と異なる舞台で結果を出してきた。逃げて結果を残してきている馬だけに、青葉賞以来の重賞挑戦がどうかだが開幕週の馬場コンディションを味方にしたい。
△スマートクラージュはセントウルS3着、CBC賞3着とスプリント重賞で惜しい競馬を続けている。先行力と立ち回りの上手さが武器だが、わずかなことが命取りになる短距離重賞で崩れないのは実力の裏返しでもある。
重賞初挑戦のシルクロードS4着の△サンライズロナウド、同じくオープン級初挑戦の洛陽Sで4着と健闘した△ボルザコフスキーのレースぶりにも注目したいが、それ以上に注目したいのは△サトノレーヴ。昨年4月以来の実戦で今回が重賞初挑戦となり、1400mも初めてだが、ここまで5戦4勝2着1回と底を見せていない。ハクサンムーンの半弟という血統からも注目だ。