Appleのモバイルデバイス管理にPCが勝手に登録されてしまったという事例が発生、同様の経験が多数コメントで寄せられる
古いMacBookを中古で販売するためにOSの再インストールをしたところ、なぜかモバイルデバイス管理(MDM)によってExpediaグループの管理下に入ってしまったという質問をjayさんが質問サイト「Stack Exchange」に投稿したところ、同様の経験をしたという人が多数登場しました。
macos - Why is my Mac trying to force me to enroll with Expedia Group upon installation? - Ask Different
Why is my Mac trying to force me to enroll with Expedia Group upon installation? | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=38722915
jayさんのMacBookは2015年にAppleから直接購入し、ずっと保有し続けていたものとのこと。新たなモデルを購入し、古いMacBookを中古で販売するためにOSの再インストールを行ったところ、なぜかExpediaグループへの登録を促すポップアップダイアログが表示されてしまうという問題が発生しました。
jayさんがStack Exchangeに投稿すると、「デバイスの自動登録においてシリアル番号が誤って登録されてしまったことが原因」と回答が行われました。Apple製品にはビジネスで利用する場合に組織単位でまとめてデバイスを管理するモバイルデバイス管理(MDM)という機能が存在しており、「自動登録」はMDMへの登録を自動化する機能とのこと。Appleのサポートに連絡すれば解除してもらえる模様です。
この話題がニュースサイトのHacker Newsに投稿されると、MDM関係でトラブルが発生したという事例が数多く寄せられました。
runjakeさんは会社で使用していたMacBook Proのロジックボードが再生品としてプエルトリコ人のMacBook Proに取り付けられた際の出来事をHacker Newsに投稿しています。この再生品のロジックボードはシリアル番号が変更されなかったため、runjakeさんの会社のMDMに組み込まれてしまうことになったそうです。
annoyingcyclistさんは修理に出したiPadが返却されたので起動してみると、フロリダ州の学校のMDMに登録するよう求められたそうです。annoyingcyclistさんはAppleに「Appleから購入した」「個人のApple IDでMDMに登録するつもりはない」「学校について聞いたこともないし、デバイスの登録を解除できるIT部門の人を知らない」などと伝えることでMDMを解除できたと述べています。
jmbwellさんはMDMのトラブルがApple製品ばかりで発生する理由について、「Apple製品のMDMは機能面で優れており多数の企業に導入されているから」と分析。導入プロセスとは違い、デバイスの廃止手続きは組織によっては曖昧な場合があり、MDMに登録されているデバイスが中古市場に流通するのは仕方ないことだと述べました。