大谷翔平支える水谷一平通訳の“滅私”サポート!運転手からキャッチボール相手、乱闘では“ボディガード”に
プロスポーツ史上最大の契約でロサンゼルス・ドジャースへの移籍が決まった大谷翔平選手(29)。12月22日には大谷選手が全国の小学校へ寄贈するグラブが、岩手県の母校でいち早くお披露目されるなど、話題は尽きない。そんななか、大谷選手の専属通訳である水原一平氏(38)にも注目が集まっている。
大谷選手と共にドジャースへ移籍した水原氏は、15日の入団会見にも同席。大谷選手が愛犬“デコピン”の名前を明かしたときも、「これは日本の名前で」とさりげなくフォローを入れながら通訳していた。
「水原さんの翻訳センスはしばしば話題になります。WBC優勝後でのインタビューで『兄弟同然のトラウトにどうしてあんなnasty(ナスティ)な球を投げられたのか』と問われたとき、“nasty”は“汚い”とか“たちの悪い”みたいな意味ですが、水原さんは『なんであんな“エグイ”球を投げられたんですか?』と訳し、SNSで絶賛されていました」(スポーツ記者)
水原氏は通訳のポリシーを、インタビューでこう語っている。
《そのまま訳すのか、ニュアンスを汲み取って伝えるのか、難しい選択を迫られることがあります。僕はニュアンス重視で、なるべく翔平に伝わりやすい言葉を選んで伝えているつもりです》(『Number』’18年10月25日号)
そんな水原氏の“大谷ファースト”は本業の通訳だけに止まらない。
「一緒にいる時間が長いので食事が一緒になることも多い2人。大谷選手も水原さんも甘いものが好きですが、大谷選手は体作りのために甘いものは控えているんだそうです。そのため、水原さんは大谷選手の前では甘いものは食べないと話しています」(スポーツ紙記者)
通訳は全体の「1割程度」と言われる水原氏の仕事ぶりは多岐にわたる。
「メジャー1年目では、日本人である大谷選手が孤立しないように、エンゼルスの選手の間で流行っていたスマホゲームを大谷選手に勧めてチームメイトと一緒に楽しんでいました。また、水原さんに野球経験はないのですが、試合前には大谷選手のキャッチボールの相手役をよく務めています。車の運転手をしたり、自主トレーニングのサポートをしたり。遠征先では現地の美味しいレストランのリサーチもするし、審判とコミュニケーションをとって性格を把握したりも。大谷選手がプレーに専念できる環境を整えています」(前出の記者)
身の回りの世話だけでなく、“ボディーガード”をこなすこともある。
「打撃練習中に大谷選手が外野付近で練習する際には、水原さんは近くに立って飛んでくる打球を警戒。球が飛んできて、“危ない!”と大谷選手に知らせる光景がよく目撃されています。
昨年夏の対マリナーズの試合では、先発投手から死球を受けた選手が激高。両軍ベンチから選手たちが飛び出して殴り合いとなり、両軍計8人が退場する乱闘騒ぎに。大谷選手もベンチから飛び出て、相手コーチを後ろから制止。水谷さんはそんな大谷選手を集団から引き離して、乱闘に巻き込まれないよう体を張っていました。その姿は海外メディアでも報じられ“最高の仕事”と絶賛されました」(前出の記者)
“妻よりも長い時間を過ごす”という大谷選手と水原氏。アメリカでレッドカーペットを一緒に歩くのは家族やパートナーが一般的だが、大谷選手の場合は水原氏だった。
「昨年のオールスターゲームで、試合前のレッドカーペットショーに大谷選手が登場したとき、水原さんは3メートルほど後ろを歩いていました。カメラに映らないようにとの気遣いでしょう。また、エンゼルスのファン向けの公式動画でも、大谷選手が登場する横で撮影に気がつきさりげなく画面から“フレームアウトしていく水原氏”が話題になったことも。常に大谷選手を立てようという水原さんの振る舞いや気遣いが、日本人のみならず海外の大谷ファンも魅了しているんです。
昨年は、WBCで大谷選手のサポートやヌートバー選手の通訳で超多忙の中、エンゼルスのチームメイトで、この時は対戦相手だったイタリア代表のフレッチャー選手に日本の寿司屋を紹介し、予約までしてあげていたのが印象的でした。大谷選手だけでなく敵であるチームメイトにまで献身的に尽くす水原さんは本当にすごい。こうした姿勢がエンゼルスファンから“イッペイ”が人気者になった理由の一つ。今後はドジャースのファンを2人で魅了することになるでしょう」(前出の記者)
ドジャースの公式Xには「Welcome to Dodger Stadium, Shohei and Ippei!」と大谷選手に並んで笑顔の水原氏も。これからも二人三脚で進む2人の活躍に期待したい!