トルコのある村で現地時間7日、双頭の子牛が誕生。村人たちは、珍しい姿をした子牛を一目見ようと牛舎に押し寄せたという

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このほどトルコの農村地で、2つの頭を持つ子牛が誕生して村人たちを驚かせた。子牛は生まれて間もなく息絶えてしまったものの、地元では「神の奇跡」と崇めるような声があがった。しかし地元の獣医は、環境汚染によるものではないかと懸念を示している。英ニュースメディア『The Mirror』などが報じた。

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トルコのトカット県ニクサルにあるチチェクリ村で現地時間7日の夕方、酪農を営むラステム・カフラマンさん(Rustem Kahraman)の飼育する雌牛が子牛を出産した。ところが生まれた子牛を見て、ラステムさんは驚いた。子牛がひとつの身体に頭が2つある双頭の牛だったからだ。

残念ながら、子牛は生まれて1時間ほどで息絶えてしまったものの、村人たちはその珍しい姿をした子牛を一目見ようとラステムさんの牛舎へと押し寄せた。また、トルコ国民のほとんどがイスラム教徒であることから、子牛の奇形について「神の奇跡」「神は何でもできることを意味している」といった宗教的な理由をあげる人もいたようだ。しかしSNSでは、次のような現実的な意見も寄せられた。

「もし神が、頭が2つある動物を作り出せるなら、もうとっくに生み出しているはずだ。これは神とは関係なく、動物に遺伝子組み換え作物を餌として与えている人間たちが原因だと思う。」

また、地元の獣医は今回の子牛について、はっきりした原因は不明だとしながらも、遺伝的なものか、もしくは「周囲の環境汚染が原因で、胚が母牛の体内でうまく発育できず奇形を引き起こしたのではないか」と述べている。

のちに地元メディアの取材に応じたラステムさんは、「こんなことは生まれて初めてですよ。とても驚いてます」と明かしていた。

ちなみに地元ニクサルのニュースを投稿しているFacebookページ「Niksar Paylaşım」によると、今回の双頭の牛が生まれる4日前に、同じ村で前足が逆向きについている奇形の子羊が誕生したという。この羊の所有者であるアイクット・エラスランさん(Aykut Erarslan)も、「幼少期から羊飼いの仕事をしているが、こんな状況を目にしたのは初めてだ」と驚きを隠せない様子だった。Facebookの投稿によると、今月8日の時点で子羊は元気にしているという。

画像2〜9枚目は『Niksar Bölge Gündem 2023年12月7日付Facebook「Tokat -Niksar'ın Çiçekli (Şidibe) köyünde bugün gece saatlerinde」』『Niksar Paylaşım 2023年12月8日付Facebook「Niksar-Çiçekli köyünde şimdide ters ayaklı kuzu dünyaya geldi!」』『The Daily Star 2023年4月12日付「Two-headed mutant cow leaves farmer gobsmacked over ‘one in 2,500 anomaly’」(Image: Credit: Pen News/Leslie Hunewill)、2021年10月26日付「Mutant two-headed calf born with pig-like body and double tongue baffles Russian farmer」(Image: Ninel Karacakova/Newsflash)』『The Mirror 2021年11月20日付「Calf born with four eyes and two mouths with crowds gathering to worship ‘divine’ cow」(Image: Jam Press Vid/Rare Shot News)』『G1 2022年7月21日付「Bezerra nasce com duas cabeças e assusta moradores em povoado na Bahia: ‘a mãe não deixava encostar nela’」(Foto: Arquivo Pessoal)』『UHN Plus 2023年9月3日付X「¡INSÓLITO! Capturan imágenes de un cerdo de dos cabezas.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)