エンゼルスからFAとなっている大谷翔平【写真:ロイター】

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山本由伸の獲得を逃して「冷静さを失うチームも複数でてくるかもしれない」

 エンゼルスからフリーエージェント(FA)になっている大谷翔平投手の契約に関する報道は、日に日に過熱している。なかには、山本由伸投手の契約が大谷に影響を及ぼすと指摘する記者も。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏は「ヤマモトの獲得を逃せば、オオタニにとって状況が良くなる」と訴えた。

 山本は今オフ、オリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指している。20日(日本時間21日)に申請が受理され、交渉期限は米国東海岸時間11月21日午前8時(同11月21日午後10時)から2024年1月4日午後5時(同1月5日午前7時)となっている。ドジャースなどが候補として挙げられ、年内の早期決着も予想されている。

 FA市場は大物選手から決まっていく傾向がある。大谷の契約規模は5億ドル(約740億円)とも言われているため、狙っている各球団からしたら一刻も早く契約にこぎつけたいところだが……。ローゼンタール氏は「日本人右腕のヨシノブ・ヤマモトの契約を待った方がオオタニにとっていいかもしれない」と話す。

 山本もFA市場ではトップレベルの右腕。契約規模は、2億ドル(約296億円)以上になる可能性もある。「25歳のヤマモトの獲得を逃せば、冷静さを失うチームも複数でてくるかもしれない」とローゼンタール氏は分析。浮いたお金を“ヤケクソ”で大谷に費やす可能性も示唆した。

 他の記者やチームメートは「大谷はお金では動かない」と予想するが……。山本の契約が大谷の“市場価値”を高める可能性はありそうだ。(Full-Count編集部)