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CHiCOソロ初のアニソンは、現在放送中のTVアニメ『シャングリラ・フロンティア』のEDテーマ「エース」。CHiCOが憧れを公言するDECO*27が手がけたこの曲は、『シャングリラ・フロンティア』主人公・サンラクに寄り添いながら、CHiCOのソロアーティストとしての決意表明にもなる1曲に!ソロ活動スタートから今までの歩みも振り返ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

ソロになったからこその幅広い表現活動に挑戦



――今年7月、デジタルシングル「光のありか」のリリースインタビューでは、ソロアーティストとしてスタートすることの意気込みを話していただきました。もうソロでの活動には慣れました?

CHiCO はい、ようやくですかね(笑)。「光のありか」の時にもお話ししたかと思うんですけど、“ソロチコ”では楽曲制作に密に携わるなかで、歌だけでなく、音楽を作る楽しさみたいなものがわかってきました。その点でも、結構充実した数ヵ月間を送っています。素顔で写真を撮ることには、まだ慣れないですけど(苦笑)。

――イベントライブへの出演もありましたしね。

CHiCO そうですね。9月には“アニメ『NARUTO-ナルト-』20周年記念 NARUTO THE LIVE”に2日間出演させてもらい……いきものがかりさんのステージに感動しましたし、ORANGE RANGEさんにはフリーダムなステージの楽しさを教わりました。“ハイキュー!! フェスタ 2023 ―大壮行会―”にもシークレットでBURNOUT SYNDROMESさんのステージにお邪魔したんですけど、「決戦スピリット」と「PHOENIX」をコラボさせていただいて……『ハイキュー!!』ファンの方々にも、喜んでいただけたみたいで嬉しかったです。BURNOUT SYNDROMESの熊谷(和海)さんとも、ようやくあまり緊張せずに話せるようになりました(笑)。

――音楽以外でも、宮島咲良さんが座長を務める朗読劇「朗読劇・胡蝶の手紙〜Letter of Butterfly〜」では、演技にも初挑戦されました。

CHiCO 朗読劇こそ、ソロ活動を始めたからこそできたチャレンジでした。最初はとても不安でしたが、演出を担当された岩田光央さんをはじめ共演者の皆さんがとても優しく指導してくださって!演技のプロの皆さんから、色んな刺激を受けましたね。

――ステージには立ち慣れているCHiCOさんですが、劇となると違いますか?

CHiCO 全然、違いますね。歌のライブはリアルタイムで自由に何をしてもいいですけど、お芝居の舞台は、作り込まれた空間の中のキャラクターでいなければならない。その緊張と不安で、まばたきが多くなってしまって(苦笑)。

――“キャラクターになりきる”という意味では、歌もそうですよね。CHiCO with HoneyWorksでも、キャラクター目線になりきって歌う曲も多かったと思います。

CHiCO 確かにそうですね。歌とお芝居のセリフでは、また違う感覚ですけど……キャラクターの気持ちになりきって表現すること、描かれているキャラクターのことをよく知ろうという経験は今までもしてきたので、役立てることができたと思います。世界観に没入することも歌には大切なので、音楽にも繋がる経験がたくさんできた気がします。すごくいい刺激をもらえました。

――朗読劇での学びは、これからの音楽活動に役立つ?

CHiCO ちゃんと動きをつけてのお芝居もあったし、どう演技すればきれいに見えるかな?というのも、経験できたので、ライブのパフォーマンスにも活かしていきたいですね。

――そして「光のありか」に続いて、8月にはデジタルシングル「TRUE BLUE SKY」もリリースされました。ここまで“ザ・夏ソング!”な楽曲は、今までなかったんじゃないですか?

CHiCO そうなんですよ。「光のありか」も夏っぽい曲でしたけど、「TRUE BLUE SKY」はまさに真夏。水しぶきのような爽やかなイメージの曲なので、ファンの方からも聴いてて楽しくなりましたという感想を、たくさんいただきました。ライブの序盤で歌ったら、すごく盛り上がりそうですよね。

――そういえば、『劇場版シティーハンター 天使の涙』公開を記念した『シティーハンター』ミュージックトリビュートにも参加されましたよね。当時のアニメ映像をフィーチャーしたMVも、YouTubeのCHiCO / CHiCO with HoneyWorks公式チャンネルで観ることができます。



CHiCO PSY・Sさんの「Angel Night 〜天使のいる場所〜」をカバーさせていただきました。キーも高く、歌としてもすごく難しい曲だったんですけど、そういうチャレンジができるのも貴重な経験で。『シティーハンター』世代のスタッフさんたちには、トリビュートに参加できたことを羨ましがられました(笑)。この数ヵ月は、本当に新しい経験をたくさんさせていただいて。あっという間に過ぎていった気がします。充実していました。

『シャングリラ・フロンティア』にはゲーマーとしても大共感!



――そして11月8日には、いよいよ1stシングル「エース」がリリースに!10月から放送がスタートしたTVアニメ『シャングリラ・フロンティア』のEDテーマです。

CHiCO 『シャンフロ』は、サンラクというプレイヤーネームでB級ゲームばかりやってきた陽務楽郎くんが、大人気の神ゲー『シャングリラ・フロンティア』を、B級ゲームで身につけた知識と技術で攻略してトップをめざすお話で。

――ゲーム配信者でもあるCHiCOさんに、ぴったりの作品ですよね。“ソロチコ”初の主題歌アニメがゲームを題材にしているのは、ちょっと運命的ですよね。

CHiCO 本当に偶然で、嬉しかったですね。『シャンフロ』はVRゲームを純粋に楽しむエピソードがたくさん出てくるので、アニメが始まる前から、原作を読みながら「わかる〜!」って共感するところがたくさんありましたし、ゲーム外でのお話もすごく面白いんです。ゲームを舞台にした作品には、リアルな世界と遮断されてゲームの中でしか生きられない!というシリアスなお話もありますけど、『シャンフロ』はコミカルな場面も多いし、リアルな世界も描かれているところが魅力ですね。基本はゲームの世界ですけど、ゲームを楽しんでいる人たちの気持ちにも共感できるところが好き。リアルの世界に戻って「あの時の攻略どうしよう?」とか考えるシーンとか、すごく親近感湧きます。

――CHiCOさんのゲーマーとしての日常が想像できますね(笑)。サンラクのゲーム内のビジュアルが、鳥頭で半裸というのもインパクトありますね。

CHiCO そうなんですよ。強いプレイヤーほど、ヘンなアバターにしちゃう“あるある”ですね(笑)。

――CHiCOさんが好きなキャラクターは誰ですか?

CHiCO みんな個性的で好きなんですけど、やっぱりアーサー・ペンシルゴン。かっこいいお姉さんが大好きなんですよ、私。ちょっと黒歴史持ちなところがあって、そのギャップもいいんですよね。

大ファンだったDECO*27書き下ろし「エース」にのせたCHiCOの想い



――そんな『シャンフロ』に寄り添う楽曲「エース」は、あのDECO*27さんの作詞・作曲。

CHiCO 私、学生の頃からDECO*27さんが大好きで、アルバムを買い続けていたアーティストさんなんです。もう感激でしたね。3年くらい前、湯毛さんとMCをしていたラジオ『ニコラジパーク』にも一度、DECO*27さんにゲストで来ていただいたことがあるんですが、サイン入りでCDをいただいてあまりにうれしくて泣いちゃったくらい、大ファンです。なので、「エース」を書いていただけることになって、大喜びしました。

――DECO*27さんには、どんな曲にしてほしいというオーダーを?

CHiCO もちろん作品の世界観もあるんですけど、やっぱり1stシングルになるので、勢いのある楽曲に!というリクエストはさせていただきました。そうしたら、アニメのEDテーマですけどEDっぽくない、めちゃくちゃかっこいい楽曲をいただけて。私、DECO*27さんの曲も大好きなんですけど、歌詞がすごく好きなんです。言葉の紡ぎ方のテンポ感も素敵で、歌っていて気持ちがいいんです。ゲームが題材の作品ということもありますけど、「エース」の歌詞も攻めてるフレーズが多いので、“やってやんよ感”があって個人的にも大好きですね。

――バンドサウンドとデジタルが融合したDECO*27さんらしいサウンドも、CHiCOさんの“攻め”の歌声にぴったりです。

CHiCO そうなんです!電子音がゴリゴリしているDECO*27さんらしい曲調が、昔からすごく好きで。今回、具体的にどういう音にしてくださいというリクエストはしていなかったんですけど、DECO*27さんならではのサウンドにしていただけたのも、すごく嬉しいです。

――タイトルもインパクトありますね。

CHiCO はい。FPSゲームで、たった1人で敵の部隊を全滅させるとエースという称号がもらえるんですよね。『シャンフロ』はFPSではないですけど、サンラクは“ザ・主人公キャラ”だし、立ち振る舞いもガンガン突き進んでいく感じ。それに仲間のみんながついていく関係性もあって、周りを引っ張っていくエースという意味合いを込めたタイトルになりました。歌詞の内容も、全体が『シャンフロ』にもCHiCOとしてのスタートにも寄り添ってくださっている。“僕はずっと僕でいたいな 正しいとか 間違いとか 夢なんてどっちでもない”とか、共感できるフレーズがたくさん散りばめられていて、自分自身も鼓舞されますし、みんなにも勇気を与えてくれる曲だと思います。

――冒頭の“痛いくらいのEnvyが叫ぶんだよ”というのも印象的。“envy”には嫉妬や妬みという意味がありますが、同じ嫉妬でも“jealousy”がネガティブな感情なのに対して、“envy”は相手に対抗心を燃やすポジティブな感情を表すそうです。そういう言葉のチョイスも素敵ですよね。

CHiCO それで思い出したんですけど、DECO*27さんにラジオで初めてお会いした時に、DECO*27さんの作詞は、映画や本からヒントを得るより、人と会話して、その人の言葉のチョイスから受けた印象から生まれるとおっしゃっていたんです。その時、私自身のことも色々話させていただいたので、今回の歌詞も私の性格や、当時の会話を参考にしてもらったんじゃないかなと思います。自分に当てはまる歌詞がたくさんあって、すごく歌いやすかったので。

――レコーディングはいかがでした?

CHiCO DECO*27さんもレコーディングの時にスタジオに来て、歌のディレクションをしてくださいました!……緊張してほとんど喋れませんでしたけど(苦笑)。印象的だったのはDメロですね。“「変わらなくていい」も「前のほうがいい」も 叶えるためにさよならしよう”というフレーズがあるんですが、「長年活動を続けていると、こういうすれ違いってあるよね」という会話もさせていただいて。あと後半は、かなり感情を込めてがなって歌っているんですけど、DECO*27さんが「ぶっ壊れることできますか?」と言ってくれて、それに応えられるように全力で歌いました。



大人の女性を歌う「真夜中エスケープ」心を軽くする曲「寄り道」



――カップリングの2曲「真夜中エスケープ」と「寄り道」も新境地を拓いた曲になりましたよね。

CHiCO はい。「真夜中エスケープ」は、私が作詞させてもらった「光のありか」や「TRUE BLUE SKY」で歌詞のアドバイザーとして協力していただいた真崎エリカさんに作詞をお願いしました。

――ダンサブルでアダルトな曲調。大人の女性を歌った曲ですよね。

CHiCO 現代社会に生きる大人の女性の悩む姿を書いてもらいました。主人公の女性は人生をすごく頑張っているんですけど、だからこそ言えない本音が増えて、ストレスを抱えて自分を見失ってしまうんですね。そんな時、真夜中に少しだけお酒を飲んで、そんな自分と出会うイメージだと。真崎さんから見た私は、明るく見えるけど、人知れず悩んでいることもあるんじゃないかと感じたというのも、着想点になったとおっしゃっていて。

――よくおわかりですね、CHiCOさんのことを(笑)。

CHiCO はい(苦笑)。翌日には、何事もなかったように仕事に就くけど、実は「真夜中エスケープ」するくらい悩みながら生きている女性の歌。私も共感できましたし、大人の女性の方にぜひ聴いていただきたい、すごくお洒落な曲になりました。めちゃめちゃお気に入りです! 歌唱も、夜を意識して余韻を感じてもらえる歌い方をしたので、チェックしていただけたら嬉しいです。

――「寄り道」は、音楽としてはエバーグリーンな「モータウン」テイストを感じさせる、爽やかで明るい曲です。

CHiCO 「寄り道」も大好きで、結構前から温めていた曲でした。CDが出せるタイミングで、ぜひ収録したいとスタッフさんとも話していたんです。

――学生時代の仲間との思い出を大切にしながら、自分らしく前に進んでいこうという歌詞が、とても温かいです。「寄り道」してもいいんだよ、と。

CHiCO 作詞・作曲を手がけてくださった三好啓太さんも、「寄り道」というキーワードから曲をイメージされたそうです。1番では寄り道することを純粋に楽しんでいた昔に思いを馳せて、2番では、いつしか遠回りすることを恐れる大人になった自分と向き合うんですけど、世間がいろいろ言ってきても「何だって良くない?」と言える自分でいればいい。そんな、いい意味での気軽さを、楽曲から感じてもらえたらいいなと思います。

――CHiCOさんも共感できる部分がたくさんありそうですね。

CHiCO “このちっぽけな世界で 結局生きるしかないなら ありのままの自分でいたいね”のフレーズなんかは本当にそうですね。皆さんもこの曲を聴いて、くじけそうになった時にちょっと前を向いて歩けるような気持ちになってほしいです。

3曲ともサウンドも曲調もそれぞれテイストが違うシングルになったので、これを聴いてもらえると、新しいCHiCOの世界を、1枚で味わっていただけると思います。発売後はリリースイベントも久々にやらせていただくので、会いに来てもらえたら嬉しいですね。

――「リスアニ!」としては、来年1月に開催が決定している“リスアニ!LIVE 2024”に、2年ぶりに出演いただけるのも、嬉しいニュースです。

CHiCO 私もすごく楽しみです。今まではずっとCHiCO with HoneyWorksとして出演させていただいていたんですけど、ソロでは初めましてなので……ライブでお届けすることは今までと何も変わらないんですけど、チコハニの時とは違うテイストの曲も増えましたし、パフォーマンスもソロならではのものにしたいです。セットリストも楽しみにしていてください!

●リリース情報

1st CDシングル

「エース」

■mora

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【CHiCO盤(初回仕様限定盤/CD)】



品番:SMCL-849

価格:¥1,500(税込)

・CHiCO ジャケットステッカー

・CD購入者キャンペーン応募用IDチラシ

【アニメ盤(期間&初回仕様限定盤/CD)】



品番:SMCL-850

価格:¥1,500(税込)

・アニメ描き下ろしジャケット

・アニメジャケットステッカー

・CD購入者キャンペーン応募用IDチラシ

<CD>

1. エース(TVアニメ『シャングリラ・フロンティア』EDテーマ)

作詞・作曲 : DECO*27 編曲 : tepe

2. 真夜中エスケープ

作詞 : 真崎エリカ 作曲・編曲 : 鶴粼輝一

3. 寄り道

作詞・作曲・編曲 : 三好啓太

●イベント情報

LAWSON premium event MiCLOVER FES. 2024

日時:2024年1月7日(日)16:30開場/17:30開演

(20:00頃終演予定)

※終演時間は当日のステージの進行状況により前後する可能性がございます。あらかじめご了承ください。

会場:Zepp Shinjuku(TOKYO)

出演:CHiCO、halca、シユイ、小玉ひかり、somei

■チケット料金

全自由 7,500円(税込/ドリンク代別/整理番号付き)

※3歳以上有料

※再入場不可

※(枚数制限)お一人様4枚まで

問い合わせ先:SMCエンタテインメント

info@smc-information.com

詳細はこちら

★“MiCLOVER FES. 2024”開催記念 連載はこちら



【連載】ミュージックレイン発音楽アーティストマネジメントチーム「MiCLOVER」、“MiCLOVER FES. 2024”開催記念インタビュー

リスアニ!LIVE 2024

2024年1月27日(土)SATURDAY STAGE

開場15:00/開演16:00(予定)

2024年1月28日(日)SUNDAY STAGE

開場14:00/開演15:00(予定)

会場

日本武道館

CHiCOは1月28日(日)SUNDAY STAGEに出演!

チケット(※すべて全席指定)

1月27日(土)SATURDAY STAGE、1月28日(日)SUNDAY STAGE

¥10,000(税抜)/\11,000(税込)

詳しくはイベント公式サイトをチェック

https://www.lisani.jp/live/

●ライブ情報

LAWSON presents CHiCO 1st Zepp Live 2024(仮)

2024年2月18日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside

2024年2月23日(金・祝)神奈川県 KT Zepp Yokohama

詳細はこちら

https://www.chicoxxx.com/live/detail/?liveid=51255&artist=chico

関連リンク



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