口内の悪玉菌が腸活に与える影響とは?

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 近年、よく耳にする『腸活』。バランスの良い食事や適度な運動によって、腸内環境を整えることを指し、健康や美容にとって、さまざまな好影響があると考えられています。特に、ニキビや肌荒れといった肌トラブルの改善が期待できるといわれており、「腸内環境の改善はキレイづくりの基礎」とも。実はこの腸活、「口内ケアも大事」と話すのは、皮膚科医の玉城有紀さん。腸活と口内ケアの意外な関係とは?

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 『腸活』の基本は「善玉菌が優勢な状態に腸内環境を整えること」と、玉城有紀さん(自由が丘ファミリー皮ふ科・二子玉川ファミリー皮ふ科・溝の口駅前皮膚科 院長)。主な方法として、食事や睡眠、運動などが知られていますが、多くの人が意外と気にしていないのが「口の中の悪玉菌」と指摘します。

「腸活において、善玉菌は意識していても、悪玉菌のケアをなにもしていないという人は多いと思います。お口の中の悪玉菌のケアをしないと、知らず知らずのうちに飲み込んでしまっていて、腸内まで到達し、腸内環境の細菌バランスにも影響をおよぼす可能性があることがわかっています。腸内環境の細菌バランスは便秘や免疫力の低下など美肌づくりにおいてもマイナスに働いてしまうため、非常にもったいないです」

 それでは、口内の悪玉菌ケアはどのように行えば良いのでしょうか。

「まずは基本的な歯磨きやフロスなどを使ったオーラルケアをしっかりと行うことが大切だと思います。ですが、歯磨きやフロスでケアできるのはお口全体の約25%とも言われているため、さらに、日々の歯磨きルーティーンの中にマウスウォッシュなどのケアを追加することが、お口の中の悪玉菌を退治する方法としては良いのではないかと考えます」

 マウスウォッシュは刺激の強さが苦手な女性も多くいますが、近年では、『リステリン(R)トータルケア 歯周マイルド』など、女性が好むフルーツ&フローラル系フレーバーを備えたタイプなどもあり、手に取りやすいアイテムとなっています。

 すでに腸活をしている方も、これから腸活にトライしてみたいという方も、ぜひ善玉菌の摂取だけでなく、口内の悪玉菌ケアを併せて行うことを心がけてみましょう。