“8秒”の遅延行為が生んだ冨安の退場劇…アルテタ監督は皮肉「ストップウォッチを持参する必要がある」

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 アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、21日に行われたプレミアリーグ第2節クリスタル・パレス戦でのDF冨安健洋の退場劇について言及した。同日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 21日に行われたプレミアリーグ第2節でクリスタル・パレスと対戦し、MFマルティン・ウーデゴーアの1点を守り抜き、開幕2連勝スタートを切ったアーセナル。一方で、今シーズン初スタメンとなったDF冨安健洋は60分と67分にイエローカードを貰い、退場処分となっている。

 話題を呼んでいるのは、冨安が受けた1枚目のイエローカードのシーンだ。左サイド敵陣でのスローインを得たアーセナルは、当初ボールを保持していたFWカイ・ハフェルツが投げ手の交代を申し出た冨安にボールを渡す。冨安は味方選手を探し、8秒程でボールを投げたものの、一連の流れが遅延行為として反則を取られた。今シーズンからプレミアリーグでは、遅延行為と審判員への異議に対しての取り締まりを強化しており、冨安にも塁が及んだ形となってしまった。

 試合後、アルテタ監督は「これが(新しい)基準だ。正確な時間はわからないけど…23秒と言われたことについては否定したい。(冨安は)8秒ぐらいだったと思う。これからはストップウォッチを持ってプレーしなければならないかもね」と皮肉。また、“プレミアリーグのご意見番”ことジェイミー・キャラガー氏も「トミヤスが気の毒だ。彼が時間を無駄にしているとは思わなかった」と見解を示している。

 プレミアリーグ第2節終了時点で、遅延行為と審判員への異議に対する新たな基準により、計32枚(遅延行為14枚、異議18枚)のイエローカードが提示されている。昨シーズンは174枚だったが、このペースが続けば、今シーズンは608枚になるとのことだ。