武豊騎手を背にシンザン記念を制したライトクオンタム(ユーザー提供:モエロウエクラさん)

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 ディープインパクトの命日となる7月30日に行われるクイーンステークス(3歳上・GIII・芝1800m)に、3頭のディープ産駒が出走を予定している。

 実績で最右翼はライトクオンタム(牝3、栗東・武幸四郎厩舎)だ。今年のシンザン記念の覇者。その後のクラシック2戦では桜花賞が8着、オークスが17着と苦戦を強いられたが、GIIIとなれば巻き返し可能。父の主戦を務めた武豊騎手を背に重賞2勝目を狙う。

 グランスラムアスク(牝4、栗東・矢作芳人厩舎)は、これがJRA重賞初騎乗となる古川奈穂騎手とのコンビで注目を集めている。キズナやリアルスティール、ラヴズオンリーユーと同じ、父ディープインパクト×母の父ストームキャットの黄金配合。前走で3勝クラスを勝ったばかりとあって実績では見劣るが、単騎逃げの形に持ち込めれば侮れない。

 もう1頭のフィアスプライド(牝5、美浦・国枝栄厩舎)は前々走のターコイズSで3着に食い込み、重賞でも通用することを証明済み。前走のエプソムCは9着だったが、牡馬相手に加え、道中で力む面があったので、決して力を出し切っての負けではない。現時点では2分の1の抽選対象だが、ゲートインが叶えば無視できない存在となる。

 ディープインパクトは19年7月30日に17歳で死んだ。翌年以降、同日に中央競馬が開催されたのは22年の1回だけ。この日、ディープインパクト産駒は19頭が出走したが、2度の2着が最高で、惜しくも勝利はならなかった。さぁ、今年こそ父に勝利を届けることができるか、大いに注目したい。