7月25日(火)、26日(水)に北海道・新ひだか町の北海道市場で開催されるセレクションセール。過去の取引馬には、ダートGI/JpnI・10勝を挙げたホッコータルマエ、今年の大阪杯を制したジャックドールなどがおり、セレクトセールに次ぐ注目度を誇る。

 本稿では26日(火)・2日目上場馬の中から、注目の5頭を紹介する。

■上場番号158:ロンギングエレンの2022(牡)
 父フィエールマン、母ロンギングエレン、母の父ロードカナロアという血統。誕生日は2022年3月1日で、生産牧場は田上徹、飼養者は本桐共同育成センター。

 父は18年菊花賞に加え、19年・20年の天皇賞(春)を連覇したステイヤー。現1歳が初年度産駒となる。母は現役時代に未勝利だが、祖母のダイワパッションは重賞2勝。18年の皐月賞を制したエポカドーロは本馬の伯父にあたる。

■上場番号190:シルクヴィーナスの2022(牡)
 父アドマイヤマーズ、母シルクヴィーナス、母の父ティンバーカントリーという血統。誕生日は2022年4月26日で、生産牧場・飼養者はともに(有)オリエント牧場。

 マイルGIで3勝を挙げた父の初年度産駒。母は未出走で引退したが、地方所属で京成杯を勝ったプレイアンドリアル、今年のニュージーランドTを制したエエヤンと2頭の重賞勝ち馬を出した。後者は21年の当セールにて4510万円で取引された。
 
■上場番号205:ボルドグザグの2022(牝)
 父シュヴァルグラン、母ボルドグザグ、母の父Laymanという血統。誕生日は2022年3月22日で、生産者は
(株)CoCo&Co.、飼養者は(株)門別牧場。

 昨年の菊花賞、有馬記念で2着のボルドグフーシュが本馬の半兄にあたる。父がシュヴァルグランに替わったことで、サンデーサイレンスの3×3だけでなく、Mr. Prospectorの4×4、Nureyevの4×4、Lyphardの5×5と多彩なクロスを持つ。

■上場番号255:ナスケンアイリスの2022(牡)
 父サートゥルナーリア、母ナスケンアイリス、母の父フレンチデピュティという血統。誕生日は2022年4月3日で、生産者は(有)桜井牧場、飼養者は(有)パイオニアファーム。

 母の産駒は若くして結果を出す馬が多く、既にデビューした9頭のうち8頭が3戦目以内に初勝利を挙げている。ダートでの活躍馬が目立ち、4番仔のモジアナフレイバーが出世頭。地方重賞4勝を挙げ、東京大賞典や南部杯で3着に健闘した。

■上場番号297:ファービヨンドの2022(牡)
 父ゴールドドリーム、母ファービヨンド、母の父ディープスカイという血統。誕生日は2022年5月3日で、生産者・飼養者はともに(株)ハシモトファーム。

 父は17年にJRA春秋ダートGIを制すなど、鋭い末脚とスタミナを武器に大活躍。現1歳が初年度産駒となる。また、本馬の伯父フリオーソは07・08・10・11年と、4度もNAR年度代表馬に選出された名馬。“砂の夢配合”といえる組み合わせだ。